飲食業を行う上で必要不可欠な人材採用。人材採用が上手くいかなければ、
健全な店舗運営やより良いサービスを行うことはできません。
特に飲食店ではアルバイト・パートスタッフがとても重視されます。
総務省の調査(※1)によると、飲食店で働いている従業員のうち、
82%が非正規雇用者(アルバイト・パートスタッフ)だそうです。
そこで今回は、飲食業界におけるアルバイト・パート採用の
現状や求人原稿表現のポイントをご紹介します。
(※1)総務省「サービス産業動向調査」より(https://www.stat.go.jp/data/mssi/index.html)
目次
■コロナ禍によるダメージ
コロナ禍前に比べて採用が難しくなったと感じる飲食店の方々が増えています。
まだ感染リスクを警戒する声が多く、コロナ禍での飲食業界の打撃を見て
先行きに不安を感じている方も多い印象があります。
さらに、コロナ禍によってテレワーク(在宅勤務)で出来る仕事が
急激に増えたことで、今まで飲食で働いていたターゲット層が、
そちらに流れていることも予測されます。
■「飲食は大変」というイメージ
コロナ禍前からも飲食業界は慢性的に人手不足になりやすい業種の1つでした。
理由の1つとして「飲食は大変」というイメージが少なからず
ついている現状があります。
一時期「ワンオペ」という言葉がよく聞かれましたが、
アルバイト・パートスタッフが一人ですべての作業を行ったり、
一人にかかる労働時間・業務量が多いというイメージがあります。
このイメージを払拭するように原稿内でも工夫していく必要があるでしょう。
■シフトの柔軟性
アルバイト・パートの中心となっている層の1つが、学生と主婦(夫)です。
学生は学業との両立がありますし、主婦(夫)は家事や育児との両立があります。
それぞれのターゲットにとって働きやすい時間を設定できるように、
柔軟にシフト希望が出せる体制にすることが大切です。
例えば、「出勤日を週1日からにする」「短時間でも働けるようにする」
「早朝や深夜の時間を用意する」など、ターゲットに沿った働き方を提示してみましょう。
■まかないの充実
いつの時代でも飲食業で働く際の目的として「まかない」があります。
特に大学生は一人暮らしを始める方も多く、
まかないがあることを重視する人も多くなります。
最近では、ただまかないがあるだけでなく、
質や量を重視する傾向も強くなっています。
例えば、「ご飯は食べ放題」「一流シェフの料理が食べられる」
「人気のまかない写真を載せる」など、プラスαの魅力を訴求するのも効果的です。
■外国人・シニア採用の強化
学生や主婦(夫)は、どの飲食店も狙っているターゲット層でもあり、
競争が激しいフィールドです。
場合によっては「外国人留学生」や「シニア層」をターゲットとして
広げていくことも大切です。
例えば、外国人留学生のつながりで複数採用ができたり、
シニア層なら早朝に強い方が採用できたりします。
それぞれのターゲット特性を生かして採用を行っていくといいでしょう。
■仕事内容は明確に、イメージしやすいように
飲食業で多いのが、「ホール(接客)」「キッチン(調理)」など
大まかな仕事内容しか載せていないケース。
飲食は身近な存在なだけにイメージしやすいと思われていますが、
実は働いている側がどんなことをしているのかイメージできていない方は多いです。
調理であれば、野菜を切るのか、盛り付けをするのか、ドリンクをつくるのか。
接客であれば、どんな客層なのか、注文はタッチパネルなのか、どう教育していくのか。
など、できるだけ分かりやすく具体的に記載するようにしましょう。
例:×キッチンの仕事をお任せします。
◎野菜を切る、盛り付けをするなど、簡単な調理をお任せします。
■働く環境・働きやすさをアピール
飲食店で働きたい方が重視するポイントとして「職場環境(一緒に働く仲間など)」
「働きやすさ(シフトの融通など)」が挙げられます。
ある調査によると、居酒屋で働くアルバイト・パートスタッフのうち約6割が
「職場の雰囲気がよさそう」という理由で職場を選択したそうです。
また、「シフトの融通」が利くかどうかも業種問わず人気が高く、
メインターゲットとなる学生なら「テスト期間や長期休暇で融通が利くか」、
主婦(夫)なら「扶養内勤務ができるか」などを気にするケースが多いようです。
こういったことも、丁寧に原稿内に記載してあげるといいでしょう。
■メリットはもらさず、分かりやすく書く
最近はほとんどがスマホからの応募になります。
たくさんの情報を書くことも大事ですが、
求職者にとって有益なメリットに関しては、「目立つところ」に、
「分かりやすく簡潔」に、「もらすことなく全部」記載するようにしましょう。
たくさんの求人が並ぶなかで、パッと見て興味を持ってもらうためには、
やはりメリットを確実に伝えることが第一です。
また、求職者によってメリットに感じる点は異なります。
「駅チカ」が嬉しい人もいますし、「まかない」が最重要な人もいます。
一度現場のスタッフに「どんなところがメリットだと感じているか」
聞いてみるのもいいでしょう。
■一緒に働くスタッフの写真を使用
先ほどお伝えしたように、居酒屋で働くアルバイト・パートスタッフのうち
約6割が「職場の雰囲気がよさそう」という点を重視しています。
なので、一緒に働くスタッフがどんな人たちなのか、
どんな雰囲気なのかが分かる写真をぜひ入れてください。
写真から伝えられることは本当にたくさんあります。
写真1枚が採用を左右するくらいの気持ちで撮影するようにしましょう。
■明るい印象や清潔感のあるイメージで
「飲食=大変そう」というイメージを持っている人もいます。
コロナ禍を経験したことで「衛生面」「清潔感」を気にする人も多いでしょう。
写真は明るく清潔感のあるものを使用するようにし、
デザインに関してもそういった印象になるように加工していくことが大切です。
広告表現ひとつで、採用の効果が大きく変わることはよくあります。
広告営業担当者との打ち合わせを通して、今まで気づかなかった魅力や
メリットを見つけ出すこともあります。
採用でお困りの方は、ぜひ一度、飛竜企画にご相談ください。