心理学をビジネスに活かそう!(1)ギャップアプローチとポジティブアプローチ

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問題解決には2つの方向性があります。

一つは、不具合や原因を究明し、改善することで問題を解決する「ギャップ・アプローチ」です。

機械やシステム、モノの不具合の修理・改善では真の原因究明が不可欠です。

ただし組織の問題、人の問題となると複雑で難しい上に、ともすると原因究明が犯人捜しになってしまったり、働く人のモチベーションを下げるデメリットもあります。

 


もう一つは「未来のために何ができるか…」にフォーカスしていく課題解決志向の手法です。

「ポジティブ・アプローチ」と呼ばれます。
「ソリューションフォーカスト・アプローチ」と呼ばれる心理療法もあります。

このポジティブ・アプローチでは、何があれば理想に近づけるか、つまり達成への「リソース(資源)」に焦点を当てて考えることが特徴です。

「やらねばならないこと」「出来ないこと」「原因と対策」にこだわるよりも、「すぐに出来ること」、本来持っている「強み」の活用にパワーを集中する手法です。

 


●ギャップ・アプローチで感じてしまいがちなこと

 

 「弱点克服には時間や労力がかかりそう…」

 「やらなければいけないのはわかるけど嫌だな…」

 「自分は苦手で訓練も苦痛…」

 「そもそも本当にこれが原因なのか…」

 
●ポジティブ・アプローチでは

 

 「それならすぐにでも出来る」

 「はじめてだけど、やりがいがありそう」

 「得意なのでやっていて楽しい」

 「やり始めて、もっと良いやり方が見つかれば変えてもいい」

 


このポジティブ・アプローチを習慣にすることは「どうしたら出来そうか」を考えることを習慣にすることでもあります。自然と気持ちが前向きになります。 

また、苦手なことを抱え込まず、得意な人にやってもらう。周囲からのサポートを受けることで肩の荷が下り、逆に他者への感謝の気持ちが増え、その人のパートナーシップ、コラボレーション、チームワークへの意識を高めます。

その分、達成へのリソース(資源)である自分の「強み」をより多く活用できます。

さて、あなたには、どんな「強み」がありますか。

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