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26卒の内定式傾向から見えてきた、企業から学生へのメッセージ

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26卒の内定式傾向から見えてきた、企業から学生へのメッセージ

― 差別化の時代に入った内定式 ―

10月1日を中心に、26卒(2026年入社予定者)向けの内定式が各企業で行われました。
今年の式典には、単なる「入社内定のお祝い」ではなく、“未来を共に創る仲間としての第一歩”という意図が色濃く見られます。
ここでは、実際の事例をもとに、企業がどのようなメッセージを学生に届けようとしているのかを整理します。

トピック①:交流・体験重視。“記憶に残る一日”を

事例:アールナイン

記事タイトル:「働くことを前向きに!10/3 26卒内定式開催」
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000108.000012430.html

ランチ交流やフィールドワークなど、体験型のプログラムを通じて「内定式=関係を深める日」として設計。
社員と内定者が共にゲームに挑戦し、笑顔が生まれる空間を演出しています。
メッセージ性:一体感と“記憶に残る体験”による心理的距離の縮小。

トピック②:理念・ビジョンを丁寧に語る「価値観共有」

事例:ALL DIFFERENT株式会社
記事タイトル:「2026年度内定式を開催しました」
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000258.000005749.html

選考から入社までの流れ全体を“学びのプロセス”と位置づけ、内定式では代表が自社理念とキャリア観を語る構成。
参加者が「なぜこの会社を選んだのか」を再確認できる時間となっています。
メッセージ性:理念でつながる採用。価値観の共創を起点とした入社意識の形成。

トピック③:伝統×未来志向で「覚悟」を引き出す

事例:ハイエレコン
記事タイトル:「未来の仲間と第一歩を共有──2026年度入社予定者内定式レポート」
URL:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000109.000130766.html

社長が一人ずつに内定証書を手渡し、「時事に敏感であれ」「新技術に挑め」と語る。
昼食会では役員・先輩社員が内定者に直接アドバイス。
メッセージ性:伝統を土台に、変化に挑む姿勢を鼓舞。

トピック④:形式を超えて「フォロー重視」へ

事例:OfferBox/i-plug 調査
記事タイトル:「内定者フォローの目的、内定式前後で変化」
URL:https://www.fnn.jp/articles/-/943236

内定式を実施しない企業は27.6%に上昇。
式典よりも、面談やオンライン懇親会で「入社後活躍」を支援するスタイルが増加中。
メッセージ性:儀式より実質。関係づくりと育成へのシフト。

トピック⑤:大手では「対面回帰」で安心感を重視

事例:就職プロセス調査(2026年卒)
記事タイトル:「2026年卒 内定状況調査」
URL:https://www.fnn.jp/articles/-/943282

大企業の92.4%が対面開催と回答(前年比+10pt)。
コロナ禍以降、“画面越しでは伝わらない文化”を再び大切にする動きが強まっています。
メッセージ性:リアルな対話による文化浸透と帰属意識の強化。

採用メッセージを「体験」に変える時代へ

2026年卒の内定式からは、「式典のあり方」そのものを問い直す流れが見えてきます。
企業は単に“内定を祝う場”を提供するのではなく、
「自社らしいメッセージをどう体験として届けるか」を真剣に考え始めています。

今後の採用広報では、

・理念や想いを“感じさせる”演出
内定者が語り合う余白のデザイン
入社後を見据えたフォロー設計
といった要素が、企業ブランドの差別化を決める鍵になります。

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