宅配のラストワンマイルを担う軽貨物ドライバー

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RICTEC(リックテック:採用×技術)事業部の山口です。

今回は物流の中の1つのカテゴリーである「宅配」についてお話ししようと思います。

 
①宅配を担うのは軽貨物ドライバー
宅配物を届けてくれるドライバーさんのほとんどは「軽貨物ドライバー」と呼ばれるドライバーです。

軽貨物ドライバーは制服こそ大手宅配会社を着ていますが、実際はその宅配会社に雇われるのではなく、自分の軽自動車を利用して配達業務を請け負っているドライバーです。
軽貨物ドライバーはフリーランスかいわゆるデリバーリープロバイダーと呼ばれる業者に所属しているものとの2パターンに分類されますが、いずれの場合も個人事業主になるため、雇用先から給料が支払われる形ではありません。
報酬体系も一部の例外を除いて完全出来高制がほとんどです。




②増え続ける宅配物の数と軽貨物ドライバーへの負荷

コロナ禍でのいわゆる「新しい生活様式」の中で宅配の利用が推奨されました。
その結果として宅配便の個数は爆発的に増加しました。
国土交通省の統計では2022年度の宅配便取扱個数が50億588万個で、8年連続で過去最多を更新したそうです。

それだけ個数が増えると軽貨物ドライバーが1日に配達する荷物の個数も増えます。
荷物が増えるという事は軽貨物ドライバーの1日の拘束時間も長くなります。
軽貨物ドライバーは個人事業主扱いのため原則労働基準法が適用されません。
軽貨物ドライバーに対するサービスを手がける207株式会社の調査では軽貨物ドライバーの52.4%が1日12時間以上働いているというデータもあります。

また報酬が完全出来高制の場合、荷物1個を配達して160円という報酬体系のパターンがほとんどになります。不在で配達できなかった分はカウントされません。
つまり再配達が多ければ多いほど軽貨物ドライバーはその日の収入が減ることになります。

いわゆる置き配が増えてはいますが、盗難のリスクなどまだまだ課題が山積みな状況です。
国土交通省では再配達率の統計を定期的に発表しており直近の再配達率は11.8%です。

これを2025年度には7.5%にするのを目標に様々な施策を打ち出しています。



③軽貨物ドライバーの求人

ここまで述べてきたように軽貨物ドライバーを取り巻く環境は厳しいものとなっています。

ではこのような仕事でドライバーの募集をするにはどのような手段が考えられるでしょうか。

一番お金をかけずに簡単にできるのは紹介制度を作って既存ドライバーの紹介で新規のドライバーを増やしていく方法です。
紹介されたドライバーが一定期間続いた場合の特典を設ける業者もあります。

しかしながらそう頻繁に紹介で新規ドライバーを増やすのは現実的ではありません。
飛竜企画では現在進行形で大手宅配会社のパートナー業者で軽貨物ドライバー募集のサポートをしています。
「業務委託」という独特の雇用形態のドライバー募集を数多く手がけているためノウハウも豊富です。

お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

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