【貴社に合うのはどちら?】即戦力採用 vs ポテンシャル採用:どちらを選ぶべき?

“即戦力採用”と“ポテンシャル採用”。
「自社にはどちらが合うの?」が
\ 簡単 /に分かる内容です!
人事ラボ編集部のパステル★大嶋です。
企業が新規人材を採用する際、大きく分けて
“即戦力採用”と“ポテンシャル採用”という二つのアプローチがあります。
即戦力採用は、入社後すぐに成果を上げられる経験者を求める手法であり、
ポテンシャル採用は、成長余地や将来性を重視してポテンシャルの高い人材を選ぶ方法です。
上記二つのアプローチにおいて、「どちらが自社に適しているか」は、
事業フェーズや組織文化、人材育成のリソースなどによって異なります。
本記事では、両者の特徴を整理し、貴社の状況に応じた選択のポイントを解説します!
1、改めて「即戦力採用」とは何か?
■定義:
即戦力採用は、特定の業務経験や専門スキルを備え、
入社後短期間で成果を出せる人材を採用する方法です。
■メリット:
入社後の教育コストが比較的低く、
プロジェクトや緊急タスクに迅速に対応できるため、
短期的な成果を重視する場合に向いています。
■デメリット:
給与水準が高くなる傾向があり、
中長期的な育成や組織文化への定着を図る柔軟性が低くなる場合があります。
■適した企業・ポジション:
一例としては、
経営課題の解決を急ぐスタートアップの上級ポジションや、
専門性が求められるエンジニア職、
営業の即戦力が必要な部署など、
差し迫って解決が必要な課題がある企業さまに向いています。
■採用チャネル:
ダイレクトリクルーティング、
ヘッドハンティング、エージェント利用など、
経験者にリーチしやすい手法が主流です。
2、では、「ポテンシャル採用」とは何か?
■定義:
ポテンシャル採用は、
学習意欲や柔軟性、将来的な成長可能性を重視し、
経験やスキルよりも、
その人の成長性(ポテンシャル)を評価する採用手法です。
■メリット:
若手層や未経験者を採用し、
自社の文化や業務プロセスに合わせた育成ができるため、
中長期的な戦力として定着しやすい特徴があります。
■デメリット:
入社後の研修やOJTに時間とコストがかかり、
短期的な成果を出すまでに時間がかかる場合があります。
■適した企業・ポジション:
一例としては、
成長フェーズにある企業や、新規事業立ち上げ、
企業文化を重視する組織など、
長期的に育成リソースを投入できる環境に向いています。
■採用チャネル:
新卒採用、インターンシップ、
ジョブ型インターン、オンライン説明会など、
母集団形成による母数確保が鍵となります。
3、両者を比較した際の判断軸
判断軸 |
即戦力採用 |
ポテンシャル採用 |
期間の要件 |
短期的に成果が必要 |
中長期的視点 |
教育・育成コスト |
低~中程度 |
高程度 |
モチベーション維持 |
給与・ポジションに依存 |
成長機会やキャリアパスによる |
組織文化への適応性 |
過去の経験が異なる文化とのミスマッチリスクあり |
自社文化に馴染みやすい |
コスト(採用単価) |
高め |
比較的抑えられることもある |
人材の多様性 |
既存スキルに偏りがち |
ジュニア層を含むため多様なバックグラウンドを取り込み可能 |
▼どちらが良いか?を決めるための要件
■事業フェーズの確認:
創業間もないフェーズや新規事業では、即戦力採用が優先される傾向があります。
安定成長期に入っている場合は、中長期的な育成を見据えたポテンシャル採用が有効です。
■組織課題の明確化:
現在どのポジションに課題があるのかを整理し、短期的な成果が必要なのか、チームを育てる必要があるのかを判断します。
■育成リソースの検討:
研修制度やメンター制度の整備状況を確認し、ポテンシャル採用を行った場合の育成コストを試算します。
■採用予算の設定:
即戦力採用の場合には、高額な採用予算を確保する必要があります。
一方、ポテンシャル採用は母集団形成や研修コストを考慮に入れた予算配分が求められます。
■ハイブリッド戦略の検討:
即戦力とポテンシャルを組み合わせ、若手~ミドル層を中心にバランスを取る採用枠を設けることで、即戦力も育成も実現できます。
4、まとめ
即戦力採用とポテンシャル採用には、それぞれメリット・デメリットがあります。
事業フェーズや組織課題、予算、育成リソースといった要素を総合的に検討し、自社に最適な採用戦略を策定することが求められます。
短期的な成果を重視するなら即戦力採用、長期的な成長を見据えるならポテンシャル採用が基本の選択肢となりますが、両者を組み合わせたハイブリッド戦略も有効です。
とはいえ、
「自社にとって、採用手法がどちらが適切かが分かっても、制度が整っていない」
「総合職的な採用要件が主となり、即戦力採用が上手く行かない」
など、企業様によって抱えられている採用課題がさまざまであることも承知しております。
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