実は意外に、希望通りのターゲットを集めるのが難しい医療事務。
その理由として差別化が難しいことが挙げられます。
他の求人と比較して業務内容や給与などで飛びぬけた違いがないことが多く、
“とりあえず”や“なんとなく”で制作すると、
有効応募がなくあっという間に掲載期間が終わってしまった!なんて落とし穴にハマりがちです。
では、そんな事態を防ぐためにどうやってターゲットを取り込んでいけばいいのでしょうか。
今回は医療事務の募集において工夫できるポイントをいくつかご紹介していきます。
目次
病院のカラーや歴史、院長の想いや方針などを打ち出すこともありますが、
一般的なメリットを盛り込む際、下記の点を打ち出すことが多いかと思います。
① 立地(駅チカ、周辺の利便性など)
② 未経験・ブランク歓迎
③ シフト(週3日~、土日祝休み、18時迄に退社OKなど)
④ 残業の有無
⑤ 産休・育休の取得実績
⑥ 職場環境(患者層、スタッフ同士の仲の良さなど)
⑦ 雇用形態の選択(正社員・アルバイトなど)
⑧ 昇給や交通費支給などの待遇面
ただ経験者が欲しい場合であれば②の訴求は使えませんし、
⑦は当然、同時募集前提での打ち出しとなります。
なかには立地やシフトなどに課題を抱えていて、
それらをどうカバーして求人を出すか悩まれている採用担当の方もいらっしゃるはず。
つまり、これらメリットの打ち出し戦法は、いつ何時でも使える万能薬ではないということです。
そこで大事になるのは、どのようなターゲットに向けて求人を出したいのかを明確にしていくこと。
ターゲットを具体的に浮き彫りにしていくことで、どのポイントを強く推すか見極め、
より核心に迫ることができます。
「ターゲットの年齢層はお決まりですか?」
担当営業からこう聞かれた際、何となくで「若手で…」、
「20~30代で…」と答えていらっしゃる方も。
実はそれ、ちょっと勿体ないかもしれません。
例えば下記のようなケースも十分、考えられるからです。
■週3日~、パート募集の場合
週5日フルタイムではなく週3日~勤務希望の方はどんな方でしょう。
・何らかの事情で週3日しか働けない
↓
・その何らかの事情は家事?子育て?学校?介護?趣味?
↓
・医療事務就業者の平均年齢は42.7歳
(職業情報提供サイトjobtag参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User)
↓
・就業希望者は結婚している可能性が高い
↓
・家事や子育てと両立したい主婦(夫)層
こんな推測がつくはずです。
ここまでターゲットが明確になったら、20~30代の若手よりもブランクから復職したい、
子育てがひと段落ついて少しずつ稼ぎたい主婦(夫)層の方が、応募が集まりそうだと予測がつきます。
この段階まで来たら、併せて打ち出しも絞っていきましょう。
◎週3日~家事や子育てと両立OK
◎久しぶりのお仕事復帰も応援
◎残業なし・土日祝休みでプライベート充実(家族との時間をキープ可)
などが整理できます。さらにこの世代は経験者の場合もあるので、
経験者に向けて打ち出しても効果が見込めそうだと判断できます。
年齢でなんとなく区切るのではなく、具体的にターゲットを落とし込んで
よりマッチ度の高い原稿に仕上げていくのが採用成功の第一歩です。
■フルタイム、正社員募集の場合
逆に、医療事務で働きたい20~30代を取り込む場合はどうしたらいいのでしょう。
さらに正社員で働きたい経験者を歓迎する場合として、情報を整理していきたいと思います。
・(仮に20代前半の場合)第二新卒
↓
・アルバイトよりも正社員で安定して働きたい世代
↓
・初めての転職の可能性大、まだキャリアは浅い
↓
・(さらに同業他社に転職ということは)経験は積みたいけど環境を変えたい?
↓
・現状に何か不満があるのかも
↓
・職場環境、待遇重視の可能性が高い
こんな推測ができました。
ライフステージの変化も十分起こり得る世代なので、原稿には産休・育休取得、
復職実績の記載もあると尚安心できるかと思います。
加えて転職組なら、職場環境は一層、気にするはず。
◎スタッフの男女比や年代
◎定着率
◎活躍中のスタッフの特徴(未経験スタート●割、前職は●●●業!など)
◎現役社員の転職理由や就業後の感想
などの声を記載すると参考になります。
できるだけ社員の声は、入社後のギャップの有無(良い意味での)や前職と比べての働きやすさなど、
具体的な情報を盛り込みましょう。
3、ここでさらに差別化!
■オンリーワンな待遇をプッシュ
医療事務とひと口に言っても、働く場所は様々です。
・街の大きな総合病院
・地域密着型のクリニック
・歯医者
・動物病院
・調剤薬局
…
さらに言うと、クリニックでも内科や皮膚科、アレルギー科、メンタル関連など診療分野も多種多様です。
だからこそオンリーワンな待遇をお持ちのクリニックもあるかと思います。
例えば美容クリニックの場合、販売している化粧品や実際の施術を社員価格で購入(利用)できたり、
動物病院ではペット同伴OKと打ち出しているところもあります。
さらに医療系学校の学費補助制度を用意している歯科クリニックなどの求人も見受けられます。
こうした待遇の打ち出しは働く側にとって“当たり前”になりすぎて見落としがちですが、
他社と差別化がしやすいポイントとなりますので、ぜひ原稿に盛り込んでみてください。
■一目で分かる差別化を
差別化しにくい求人ほど、写真でカラーを出すことをおすすめします。
・どんな場所で働くのか
・院長はどんな人か
・同僚になるのはどんな人達か
・どんな設備があるのか
・どんな制服を着るのか(もしくは私服OKか)
働くイメージがつきやすく、またいちばん分かりやすく差別化できるポイントでもす。
求人用に写真撮影をしなくても、もしHPなどで使用されている宣材写真が使用可能であれば、
それを使用するだけでも求職者の印象は変わってくるでしょう。
広告表現ひとつで、採用の効果が大きく変わることはよくあります。
広告営業担当者との打ち合わせを通して、今まで気づかなかった魅力や
メリットを見つけ出すこともあります。
採用でお困りの方は、ぜひ一度、飛竜企画にご相談ください。