【2027卒】学生動向と、夏インターンまでに今からできる「情報の伝え方改革」

はじめに:27卒の採用戦線、すでに動き始めています
2026年卒業予定の大学生の就職内定率は、5月1日時点で75.8%となりました(インディードリクルートパートナーズ調べ)。25年卒の前年同時期と比べ3.4ポイント増で、現行の採用日程になった17年卒以降で最高となっています。
就活の早期化が著しい中で、もう27卒のインターンシップ・オープンカンパニーが話題になり始めています。
学生の動き出しは年々早くなっており、ワンキャリアの調査によると、2027年卒の学生の約半数が、2025年以前から就活を開始しているそうです。
特に「長期インターン志向」「志望業界の早期選定」「逆求人サイト活用」など、これまでの新卒採用スケジュールが通用しない場面が増えています。
1. 27卒学生の動向:何が変わっているのか?
✔ 学生は「情報量」と「比較力」で動いている
27卒学生は、生まれたときからスマホが当たり前という「Z世代後期」にあたります。
SNSや口コミサイト、YouTubeの就活チャンネルなどから自発的に情報を集め、企業同士をシビアに比較する傾向が強まっています。
✔ オープン・カンパニー・インターンシップこそ「本気度」がポイント
あるお客様では、27卒のオープン・カンパニーにおいて、開催時間が短いもの・長いものを2つ用意してA/Bテストを行ったところ、「手軽に受講できる開催時間が短いプログラムよりも、開催時間が長いプログラムのほうが学生の集客がうまくいった」という結果が出ました。
この時期に活動をしている学生は情報感度が高く、まだ自由になる時間も多いため、手軽さよりも本格的なプログラムを求める傾向にあります。特に、夏休みという時間を使った夏インターンシップにおいては、その傾向はますます強くなると考えられます。
2. インターンシップの課題:去年の焼き直しから、少しでも前進するきっかけを作る必要あり
✔ 去年と同じ内容・資料で進める企業が多数
実は、夏インターンシップの募集が目前に迫っている今でも、
- 昨年のプログラムをそのまま流用
- 「とりあえず」一般的なプログラムを展開している
- インターンシップ資料について、社員が作ったものを昔から使っている
といったケースが多く見受けられます。
✔ 学生は「本気度」「ブランド感」も比較している
ベンチャー企業や中小企業であっても、「インターン参加後に印象が良かった」「説明がわかりやすかった」「資料がきれいだった」と感じてもらえれば、志望度は大きく変わります。そのため、夏インターンの内容の再整備を行えていない企業は、今からでも、少しでも行ったほうがよいと思っています。
夏インターンで何を行うか?こそ、“情報感度が高い学生との初めての接点”であり、第一印象を決める要素なのです。
3. 夏インターンまでに、これだけはやっておきたいこと
とはいえ、1~2ヶ月でプログラムそのものを変えるのは難しい。
でも、「情報の整理」「見せ方の改善」から始めることは出来る、と人事ラボは考えます。
① 資料の棚卸しと「何を伝えるべきか」の再整理
「去年もこれで出したから今年も…」ではなく、“今の学生が重視していること”に基づいて再構成することが必要です。
たとえば:
- 「仕事のリアル」が伝わっているか?
- 「入社後のキャリアパス」が見えるか?
- 「企業文化・価値観」が言語化できているか?
② デザイン・構成の見直し
学生は、内容だけでなく”「視認性」「見やすさ」「親しみやすさ」といったデザインの印象”にも敏感です。
中には「資料の古さ」でエントリーをやめた、という声も。
- スライドの枚数が多すぎないか?
- 情報が詰め込みすぎていないか?
- 学生視点でわかりやすい構成になっているか?
こうした観点で、「構成×デザイン」の見直しが効果的です。
③ タッチポイントに合わせた使い分け
夏インターンにおいては、以下のような場面ごとにピッチ資料の役割が異なります。
活用シーン |
資料の目的 |
オンライン説明会(前半) |
業界理解・会社の特徴を伝える |
対面インターン(初日) |
職種理解・現場の魅力を深める |
フォロー面談・アンケート |
志望動機形成・採用に向けた関係構築 |
そのため、「1枚モノで完結する資料」だけでなく、複数のタッチポイントに応じた“シナリオ設計”と資料設計”が求められています。
おわりに:27卒、このタイミングで「メッセージングの再整理」を開始しよう
採用広報の成果は、「参加者数」や「エントリー数」だけでは測れません。
学生がその企業に興味を持ち、志望度を高めるまでのコミュニケーション全体が設計されているかがカギです。
今からでも間に合います。
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