28卒採用|採用目標から必要な母集団を逆算する方法。歩留まりから「あと何人必要か」を考える
28卒採用を進める中で、
「採用目標は決まっているが、何人の学生と接点を持てばよいか分からない」
「インターンシップやオープン・カンパニーには集客できたが、この人数で足りるのか判断できない」
「前年と同じ施策を続けているものの、本選考までに追加施策が必要か分からない」
と感じることはないでしょうか。
新卒採用では、最終的な採用人数だけを見ても、必要な母集団は分かりません。
重要なのは、前年の採用実績や歩留まりをもとに、
採用目標から必要な母集団を逆算すること
です。
本記事では、採用における歩留まりの考え方と、28卒採用で「あと何人必要なのか」を確認する方法を整理します。
目次
採用における「歩留まり」とは
採用における歩留まりとは、ある選考段階から次の段階へ進んだ割合を指します。
例えば、
・エントリー 300人
・説明会参加 180人
・選考参加 100人
・内定 20人
・採用 10人
だった場合、それぞれの段階で一定数の学生が離脱しています。
採用活動では、
エントリーした全員が、そのまま入社するわけではありません。
そのため、採用目標人数を決めたら、過去の歩留まりをもとに、必要な母集団を逆算して考える必要があります。
採用目標から必要人数を逆算する
分かりやすい例で考えてみましょう。
前年の実績が、
・エントリー:300人
・採用:5人
だったとします。
この場合、エントリーから採用までの割合は、
5 ÷ 300 = 約1.7%
です。
今年の採用目標が10名で、前年と同じ歩留まりを想定するなら、
10 ÷ 1.7% ≒ 約600人
のエントリーが必要という考え方になります。
つまり、
前年300人集めて5名採用できた企業が、今年10名採用したいのであれば、
単純計算では前年の約2倍の母集団が必要
です。
「去年と同じ人数集めれば大丈夫」とは限らない
注意したいのは、
前年と同じ施策を続けているからといって、前年と同じ成果になるとは限らない
ということです。
例えば、
・採用目標人数が増えた
・インターンシップ参加者が前年より減った
・応募者の志望度が変化した
・採用職種が変わった
・選考フローを変更した
といった場合、必要となる母集団も変わります。
そのため、
「前年は300人集まったから、今年も300人でよい」
ではなく、
今年の採用目標に対して何人必要なのか
を改めて確認する必要があります。
採用の各段階で歩留まりを確認する
より詳しく確認する場合は、採用全体だけでなく、各段階の歩留まりも見てみましょう。
例えば、
| 採用段階 | 人数 |
|---|---|
| エントリー | 300人 |
| 説明会参加 | 180人 |
| 選考参加 | 100人 |
| 内定 | 20人 |
| 採用 | 10人 |
この場合、
エントリー → 説明会参加は60%
説明会参加 → 選考参加は約56%
選考参加 → 内定は20%
内定 → 採用は50%
となります。
この数字を見ると、
「母集団そのものが足りないのか」
それとも、
「途中の歩留まりに課題があるのか」
を考えやすくなります。
母集団不足と歩留まり低下は分けて考える
採用人数が足りないとき、すぐに
「もっと学生を集めなければ」
と考えてしまいがちです。
しかし、原因が歩留まりにある場合、母集団を増やすだけでは解決しない可能性があります。
例えば、
母集団そのものが不足している場合
・エントリー数が少ない
・インターンシップ参加者が少ない
・ターゲット学生との接点が少ない
この場合は、母集団形成施策の追加や改善が必要です。
歩留まりに課題がある場合
・説明会参加率が低い
・選考参加率が低い
・内定辞退が多い
この場合は、
・案内方法
・仕事内容の伝え方
・選考フロー
・学生へのフォロー
などを見直す必要があります。
28卒採用で確認したい3つの数字
28卒採用の現在地を確認するなら、まず次の3つを整理してみてください。
1.今年の採用目標人数
最終的に何人採用したいのか。
まずここが出発点です。
2.前年の採用実績
前年、
・何人エントリーしたか
・何人選考に進んだか
・何人採用できたか
を確認します。
3.今年の現在の母集団
今年すでに、
・何人と接点を持てているか
・インターンシップやオープン・カンパニーに何人参加したか
・前年と比べて増えているか、減っているか
を確認します。
この3つを並べることで、
必要数と現在の見込みとの差
が見えてきます。
「あと何人必要か」が分かると、追加施策を選びやすくなる
母集団形成では、
「何か新しい施策をやる」
ことから考えるよりも、
何人不足しているのかを先に確認する
方が、施策を選びやすくなります。
例えば、
不足が比較的小さい場合は、
・既存求人サイトの改善
・スカウト送信数の見直し
・既存接点へのフォロー
で補える可能性があります。
一方、不足数が大きい場合は、
・新しい求人チャネル
・スカウトサービス
・合同説明会
・学校・研究室との接点
など、追加施策も含めて検討する必要があります。
まずは採用目標から「必要母集団」を確認する
新卒採用では、
「今何人いるか」
だけでは、足りているかどうか判断できません。
確認したいのは、
採用目標
→ 必要母集団
→ 現在の見込み
→ 不足数
です。
人事ラボでは、28卒採用について、
・採用目標人数
・前年の採用実績
・今年のインターンシップ・オープン・カンパニー状況
・現在の母集団形成施策
などを入力することで、
採用目標に対して必要な母集団
現在見込まれる母集団
不足する可能性のある人数
を確認できる簡易診断をご用意しています。
まとめ|歩留まりから逆算して、必要な母集団を確認する
28卒採用で重要なのは、
「たくさん集めること」
ではなく、
採用目標に対して、必要な人数を確保できているか
を確認することです。
まずは、
・採用目標人数
・前年の採用実績
・各段階の歩留まり
・今年の現在地
を確認し、
あと何人必要なのか
を整理してみましょう。
不足数が分かれば、既存施策を改善するのか、新しいチャネルを追加するのかも判断しやすくなります。






