リフレーミング~心理学をビジネスに活かそう(29)

あなたには、自分に何かコンプレックス(劣等感)を感じていることはありますか。また、苦手意識をもっていることはありますか。
欠点や苦手なことをすぐに克服するのは難しいですよね。しかし、見方を少し変えることで、ネガティブなことをポジティブに捉え直すことができたら、気持ちを切り替え、よりよい行動に移すことができます。
「リフレーミング」
フレームとは、物事の枠組み、見方のことを言います。
リフレ―ミングとは、枠組みや見方を変えること。
すなわち、いつもと違った枠組みや見方によって、欠点や短所、苦手なこと、コンプレックスを長所や良い面として捉えようとすることです。
例えば、「引っ込み思案」は「慎重な態度」、「失敗」は「成功の母」と捉え直すこともできますね。
このように、自分が思い込んでいる見方を見直すことで、気持ちがポジティブになり、自分の行動や対人関係を良いものに変えていくことができるのです。
<人の特徴や性格のリフレーミング例>
あきらめが悪い → 粘り強い
臆病 → 慎重
落ち着きがない → こまめに動く
うるさい → 活発で元気
カっとしやすい → 情熱的
鈍感 → おおらか
変わっている → 個性的な
頑固 → 意志が強い
作業が遅い → 丁寧に作業する
ぐずぐずする → 念入りに行う
ケチ → 経済観念が高い
せっかち → 決断が早い
おせっかい → 親切・気が利く
<状況のリフレーミング例>
水がもうコップに半分しかない → まだ半分も入っている
問題が多い → 解決しがいがある
難しい課題 → 成長の機会
弱点 → 改善点
失敗 → 学びの機会
異動 → 新しいスキルアップの機会
苦手な相手 → 対人スキルを伸ばすチャンス
仕事ができない部下 → 指導スキルアップの機会
<リフレーミングをビジネスに活かそう!>
リフレーミングは、ただ楽観的に考える習慣ではありません。
いつもと違う考えに気づく方法の一つです。
リフレーミングを試みることで、物事を様々な視点でとらえるための訓練に、また、困難な状況から、新たな解決策を生み出すための思考プロセスにもなります。
今日から、リフレーミングをビジネス場面で活かしてみませんか。
⚫︎<参考セミナー>レジリエンス・トレーニング
https://www.jinjilab.jp/service/training/resilience/
リフレーミングのエッセンスが学べます。