【就活イベントで採用担当者が行うべきこと】 学生が“振り向き”、その後の選考につながる接点設計とは?
就活イベントは、企業と学生が“最初に出会う場所”です。
しかし現場では、
- 「学生が着座してくれない」
- 「他社と差別化できない」
- 「イベントでは会話できたのに、その後連絡が取れない」
など、どうしてもうまくいかない悩みがつきものです。
本記事では、よくある課題と、イベントで成果を出すための実践ポイントを整理します。
目次
1. よくある悩みとその背景
① 学生がブースに着座してくれない
イベント会場では、学生は大量の情報・視覚刺激の中を歩いています。
“立ち止まる理由”がないブースには絶対に学生は寄りません。
特に、
- 企業名だけ並んだブース
- パッと見て何をしている会社かわからない資料
この2つは避けるべき典型例です。
② 他社との差別化が難しい
イベントは競合が横に並ぶ環境。
学生は 「似た仕事」 を扱う複数社を10秒以内で“比較” します。
選ばれるブースは必ず
「自社が他社と何が違うか」
が明確です。
③ イベント後、連絡がつかない
イベントで学生が得る情報は「雰囲気」レベルが中心。
好印象でも、
- 企業研究が進んでいない
- 志望度が固まっていない
- 他社イベントで情報が上書きされる
ため、連絡が途切れやすいのが実情です。
イベントは“熱を上げる場”ではなく、“興味の種を植える場”である
と理解しておく必要があります。
2. そもそも就活イベントとは「どんな場」か
- 就活イベントは“初期接点”の場
学生は、まだ業界研究・職種研究が浅い状態で参加します。
- 学生は“回遊”している
ブースを見ながら「ちょっと話聞こっかな」のライトな温度感。
だからこそ、
瞬間的に伝わるメッセージが必須。
- 情報洪水の中で学生は「目移りする」
学生は1つのイベントで
- 10社以上の資料
- 何十ものロゴやスライド
- 説明を聞いた記憶が混ざる
という状態。
だからこそ、
「何をしている会社なのか」「どんな人に向いているのか」
を最短で理解できるようにすることが重要です。
3. イベントで成果を出すための“解決策”
ここでは「着座」「差別化」「後日の連絡」という3つの課題を
まとめて解決できるアプローチを紹介します。
① 3秒で理解できる“入口メッセージ”を作る
イベントの成否の半分は 視認性 で決まる。
🔹 ブースの入口に書くべきは「業務内容」ではない
学生が知りたいのは
“誰のどんな困りごとをどう解決している会社か”。
🔹 例
- 「街のインフラを守る仕事」
- 「メーカーの生産を止めない保守のプロ」
- 「人の挑戦を支える人材サービス」
たったこれだけで着座率は大きく変わります。
② イベント専用の“ショート説明”を用意する
学生は 長い説明を覚えていられません。
最初の2分で心を掴む“イベント用ショート版”が必要。
🔹 構成例(2分)
- 会社の役割(社会・顧客に対して何をしているか)
- 仕事の一番のやりがい
- どんな人が向いているか(行動特性ベース)
- 興味ある人向けの次のアクション(説明会・面談案内)
ここで「聞いてみたい」と思わせればOK。
③ イベント後の“思い出し導線”を必ず作る
学生が企業を忘れるのは普通。
重要なのは「思い出してもらう仕掛け」。
🔹 これだけはやってほしい
- その場でLINE or メール登録(後からだと入力率が激減)
- イベント当日〜翌日のフォローメール
→「今日聞いたこの話、覚えてますか?」の回想トリガーを入れる
- 1分動画(職場風景や仕事の紹介)でリマインド
記憶に残らない企業は選ばれません。
✔ 3秒で「どんな会社かわかる」看板を作っている
✔ 2分で話せるショート説明を用意している
✔ 仕事の魅力(やりがい)が“学生視点”で言語化されている
✔ イベント当日に連絡先を獲得できる仕組みがある
✔ 翌日に必ずフォローメールを送る仕組みがある
これが揃えば、
着座率・差別化・連絡率は確実に改善します。
まとめ
就活イベントは「その場で口説く場」ではありません。
“興味を持ってもらい、次につなげる”ための設計がすべて。
- 視認性の高いメッセージ
- 短時間で刺さる説明
- 後日に思い出してもらう仕掛け
この3つを整えるだけで、イベントの成果は劇的に変わります。
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