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見直すべきは「採用ツール」ではなく、「メッセージそのもの」だ~ツール依存から脱却し、採用成果を変える思考の順番

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見直すべきは「採用ツール」ではなく、「メッセージそのもの」だ~ツール依存から脱却し、採用成果を変える思考の順番

ツールを整えても、成果が出ない――その理由は?

最近、こういった相談を受けることが増えました。

「会社紹介動画をリニューアルしたのに、応募が伸びなかった」
「採用ピッチ資料を作ったけど、学生の反応が薄い」
「採用パンフレットを刷新したのに、説明会の離脱率が変わらない」

確かに、採用において“ツール”は重要です。
ただし、どれだけデザインが洗練され、構成が論理的であっても、「何を伝えるか」が定まっていなければ、決して響きません。

見直すべきは、「動画」や「パンフレット」や「採用ピッチ」そのものではないのです。
まず見直すべきは、“伝えるべきメッセージ”そのものです。

よくある“失敗パターン”

 1. 制作会社が出してきたコピー案をそのまま採用している

制作会社に任せておけば安心――この考え方は危険です。
制作会社は「言葉を整える」プロであっても、「貴社の価値」を言語化するプロではありません。
どんなに洗練されたコピーでも、それが企業の実態や想いとズレていれば、学生には届きません。

 2. 誰に何を伝えるべきかを考えないまま制作に入る

「学生向けに動画を」「Z世代が読みやすいパンフレットを」
…その発注の前に、「どんな学生に」「何を感じてもらいたいのか」の設計が必要です。
ターゲットの解像度が曖昧なまま制作を進めても、ツールの効果は限定的になります。

 3. ツールごとに制作会社が異なり、メッセージがバラバラ

動画は動画会社、パンフレットは印刷会社、採用ピッチはまた別。
担当が異なれば、トーンも文脈もバラバラになります。
求職者側は一連の流れで企業を見るのに、出てくる情報に統一感がなければ、「この会社、よくわからないな」と思われてしまうのです。

原因は、“メッセージ設計”の欠如~成功する企業がやっている“思考の順番”

採用活動におけるツールは、あくまで*「伝える手段」*です。
成果を分けるのは、その手段そのものではなく、「何を」「誰に」「どう伝えるか」という“設計”の部分です。

成功する企業がやっている“思考の順番”

Step 1:採用ターゲットの再定義

  • 「どんな価値観を持つ人と働きたいのか」

  • 「学生や求職者はいま何に不安を感じ、何に惹かれているのか」
    を整理します。

Step 2:ターゲットに“刺さる価値”を言語化する

  • 抽象的な「成長できる」「やりがいがある」ではなく、

  • 「入社2年目で売上◯千万を任される」などの具体的な価値に翻訳します。

Step 3:経営者や現場社員とメッセージのすり合わせをする

  • 現場のリアルと乖離しない言葉に落とし込むことで、説得力が生まれます。

  • 採用だけが浮いた言葉を使っていないか、点検する場面です。

Step 4:伝える順番と使い分けを設計する

  • パンフレット・動画・説明会・ピッチ――それぞれが役割を持ち、
    メッセージを補完し合う設計にします。

Step 5:ツールは“設計図に沿って”制作する

  • 設計ができていれば、複数の制作会社に依頼しても、ブレない表現が可能です。

実際に、成果が出た企業の例

ツールそのものではなく、「メッセージの軸」を整えたことで、成果が出た企業があります。

  • 採用動画を作り直し、「学生の層が目に見えて変わった」
     →表現のトーンを変えたことで、応募してくる学生の志向が明らかにマッチするように。

  • 採用ピッチを作り直し、より学生に伝わりやすいメッセージ設計ができた
     →話す順番・内容の優先順位を整理したことで、説明会での理解度が飛躍的に向上。

  • ツールは同じでも、「メッセージの軸」を通したことで成果が出た
     →何を伝えたいかを全体で揃えるだけで、会社説明に一貫性が生まれた。

夏休み前後が、仕切り直しの好機

夏は、採用の“谷間”ともいえる時期です。
だからこそ、今こそが“仕込み”のタイミング。
ここでメッセージを整えておくかどうかで、秋以降の説明会・選考・内定率が変わってきます。

採用を変えたいなら、まずは「言葉」から変えること。
ツールではなく、「伝え方の軸」を見直す。
それが、成果を変える最初の一歩になります。

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