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入社案内パンフレットこそ、いろんな企画が活かせる採用ツール

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入社案内パンフレットこそ、いろんな企画が活かせる採用ツール

紙だからこそできる企画やデザインがある!

Withコロナの生活スタイルの中で、徐々に対面型の合同説明会や個社説明会、インターンシップが増えてきています。この動きに合わせて、紙の入社案内パンフレットを作り直そうというご相談も増えています。 
印刷物は「企画」「判型」「用紙」「加工」などいろいろな見せ方、工夫が可能な採用ツールで、手に取って読むものだからこそ、とんがった企画を活かし、差別化も図りやすい採用ツールになっています。 

 

1、オールインワン型だけが入社案内じゃない 

大手就職サイトの調べでは、入社案内パンフにおける最も適度なページ数として「12~16ページ」と答える学生が最も多いようです。また判型も就職課に送ってファイリングされる際に「A4型」がちょうどよいとされ、私の経験的にもA4サイズの16ページパンフレットが、制作する機会の多いパンフと言えます。 
 
そして内容はオールインワン型。「採用メッセージ」「事業紹介」「社員インタビュー」「教育・研修」「福利厚生」あたりを載せるのが標準的な内容です。 
確かに採用ホームページがない時代なら、情報が網羅されているツールは非常に重宝されました。 
 
しかし現在は、1つのツールですべての情報提供をカバーするのは無理があります。触れるタイミング、閲覧のされ方などによって、より戦略的にツールを設計していくと、実際に手に取ることができ、じっくりと読むことができる入社案内パンフレットは、必ずしもオールインワン型が正解とは限らないと思えます。  


2、印象深い「経営者インタビュー型」への学生の反応 

ある企業の入社案内パンフレットリニューアル企画時に、経営者のロングインタビューを中心に「会社の想いだけを伝える入社案内」をご提案し、実際に制作したことがあります。 
というのも採用ホームページに網羅型の情報はちゃんと掲載していたこと、その時の一番の採用課題が「最終面接の通過率の低さ」だったこと、この2点が背景にあったからです。 
 
説明会参加からわずか2カ月程度の数少ない接点で、学生に会社を深く理解しろという方が難しいと考えました。もちろん重要なポイントや具体的なエピソードは説明会や採用ホームページで伝えていますが、果たして「共感」まで行っているかどうか。 
経営者の事業に対する思いや、そう考えるようになった過去の体験なども丁寧に伝える20ページの小冊子型パンフレットは、あえて最終面接前に、学生に渡すようにしました。 
 
後日、この入社案内を読んで入社した新入社員数名とお話しする機会をいただいたのですが、ほぼ全員が入社案内を何度も読み直し、ポストイットを何枚も貼ったり共感した部分にマーカーを引いたりして使った、と話してくださいました。(これも紙ならではの使い方ですね) 
 
この時はクリエーターとして単純に嬉しかったですし、学生の皆さんとお客様がいつもより深いところでマッチングするお手伝いができたのだという手応えも持てました。 
 
ぜひ、今の採用課題は何なのか、そこに何が足りないのかという視点から採用コミュニケーションを考えてみてください。その実現に少しでも役に立つことができたら嬉しいです。 



3、入社案内パンフレットのコンセプトの一例

これまで私が制作した入社案内パンフレットのコンセプト一例です。採用課題やコミュニケーション課題に沿って作ると、他社にはない個性あるパンフレットが製作可能です。

 ■入社案内パンフレット:コンセプト例

本気のQ&A集

学生が本当に知りたい質問を挙げ、それに答えるだけのパンフレット。
但し回答者は社長から新入社員まで聖域なく、
「その質問に最も答えるにふさわしい社員」が体験談を交え答える。

店舗見学ガイド

学生に店舗見学を推奨している流通企業のパンフレット。
企業研究につなげるために見るべきポイントを
写真付きガイドブックとして作成。

コンセプト体験集

「仕事の進め方や工夫が自由」という仕事スタイルを伝える
体験談だけを集めたパンフレット。
その様子を芸人でイラストレーターの鉄拳さんが担当。

仕事現場写真集 非鉄金属メーカーの数百メートルある製造ラインや研究所の機材など、
カメラマンではなく写真家に依頼して写真撮影。
インタビューと合わせて迫力ある仕事現場を訴求。


文責:山田耕一郎(人事ラボ編集部)
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