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20年以上作り続けたプロが採用ピッチ資料の作り方や活用方法を解説します。

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20年以上作り続けたプロが採用ピッチ資料の作り方や活用方法を解説します。

人事・採用担当の皆様、最近こんな営業を受けたことはありませんか?

「採用ピッチ資料、導入していますか?」

という内容。
 
でも実際、
「採用ピッチ資料って何?」
「採用ピッチってもはや導入することが常識っぽいけど、いまいちわからないし今更聞けない!」
「導入したいのは山々なんだけど、何から手をつけていいのかわからない」

といった声も実際にちらほらと聞きます。
 
今回は、採用ピッチ資料に関する全体像をざっくりと解説していくほか、
タイトルにもありますように、20年以上採用ピッチ資料制作に携わってきたプロとしてのポイントも交えて開設していこうと思います。



目次


採用ピッチ資料とは何か?

 デスク
採用ピッチ資料とは、企業の実態をありのまま伝える事により、
応募者の応募意欲を高め、採用ミスマッチを防ぐことを目的とした、会社説明資料の一種です。

うちは採用ホームページにしっかり予算を投じてかなり作り込んでいるけれどうどう違うの?
というような質問も多く寄せられますが、
採用サイトは、ページ遷移など複雑な構造になりがちな為、応募者にとって必要な情報がワンアクションで引き出せないというデメリットがあり、採用ピッチ資料は、そのデメリットを解消し、ワンアクションで会社情報を知ってもらえるというメリットがあります。

目的・役割が違うというだけなので、どっちが良い悪いという話ではない事を付け加えておきます。

採用ピッチってどういう意味?

採用ピッチの前に「ピッチ」って何?ってなりますよね。
ピッチというのは、ピッチとは、短いプレゼンテーションを指す用語で、人材採用で活用するから「採用ピッチ」と呼ばれています。
昔から使われている求人用会社説明会資料と何ら変わりはありません。
採用ピッチという最近っぽい名前がついているだけで、実は昔からある採用ツールの1つです。

ではなぜ今注目されているの?

コロナ禍でオンライン面接が一般化したり、特に新卒・第二新卒はそうですが、タイパ重視な求職者が増えているという点と、そもそも働く人材自体がどんどん減っているわけなので、少しでも早く分かりやすく求職者を志望化させる必要がでてきました。
人たらしな方であればこんなツールは必要ないのですが、そんな方ばかりではありません。
誰でも体系的に情報をまとめられ、正しく効率的に会社の魅力を端的に伝え切るには、こういった採用ピッチ資料を用意するのは、どのような業種業態でも実は必要なのです。

メリットとデメリット

メリデメ人事

メリット

大きく分けて、導入メリットは3つあると思います。

・正しい認知と拡大
正しい認知と記載しましたが、それだったら採用サイトで事足りるよねという意見もありますが、本当に認知してほしい事を読み飛ばされてしまうという構造的デメリットがあります。
採用ピッチ資料は構造上読み飛ばしがされにくいので、求職者に対して、正しく会社や仕事の事を認知してもらいやすくなります。

制作した採用ピッチ資料は、スライド共有サービスや自社WEBコンテンツ等で閲覧者の拡大が可能になります。

・ミスマッチの回避
採用ピッチ資料は、よりリアルな会社の情報を伝えれるので、企業と求職者の理解の「ズレ」を無くし、採用のミスマッチを減らすことができます。
つまり、応募者のスクリーニングが可能となり、やみくもに応募者ばかりを集めて人事の手間が増えるなんていう非効率的な状況を打破する事が可能です。

・人事の工数削減
採用ピッチ資料を活用すると、面接時・質問を受ける際に、同じ内容を何度も何度も話をする必要がなくなる点(面談・面接NO効率化)や、前述した通り、応募者スクリーニングが可能になる為、自然と人事の工数が削減され、本来やるべきコア業務に集中しやすくなります。

デメリット

「自作はとても大変!時間も手間もかかる!」
に尽きます。
会社の全体像を網羅したり魅力を端的に表現したり、求職者に正しく伝わるようにストーリー構築するのは、
正直慣れている人でも難しく、それなりに時間もかかります。

テンプレートさえあれば作れるでしょ!と思う方も相当数いるかと思います。
(実際に、Googleのサジェストキーワードに「採用ピッチ資料 テンプレート」というものがあるくらいですから)

それっぽい感じのものは作る事はできるかと思います。
ですが、それ、第三者目線に立ってみて、求職者に伝わります?
テンプレートを使ったって相当難易度高いと思います。

いろいろ考えてみましたが、自作する時に時間や手間がかかるのは当然なので、
無理やりデメリットとしてみましたが、成果物がちゃんとあるのでデメリットでもないですし、
例えば費用がかかるとか、社内でのスキル蓄積が妨げられるというデメリットがあるよと書いている記事も散見されていますが、
それ、デメリットでもなんでもないと思います。

むしろ、採用ピッチ資料を導入しない理由はないのでは?と思います。

採用のプロが明かす、採用ピッチ資料に必要なコンテンツ

コンテンツ
さて、弊社は「採用ピッチ資料」と世の中で言われるようになる随分前、会社説明会用パワーポイントと言われる時代から、採用ピッチ資料の制作・アップデート等のご支援に携わってきました。クライアント様によってはKEYNOTEで作った事もありますし、動画化した事もあります。

採用ピッチ資料に必要な情報とは何か、
求職者にヒットする、効果が出せる情報とは何か?
解説していきます。

記載項目

以下4項目が揃っていればひとまずOKだと考えます。

・会社概要(事業内容、会社遠隔、ミッションヴィジョンバリューが備わっていればOK)
・会社組織(どんな人が働いているのか、会社の取り組み、社風や文化など、会社なり人となりが理解できればOK)
・勤務体系(働き方や環境、オンボーディング、評価、福利厚生などが網羅されていればOK)
・採用情報(募集ポジション・条件・求める人物像・選考フローが入っていればOK)

4項目っで少ないよね、楽勝だよね!と考えてしまった方、残念でした。
実はこれだけでもかなりの情報量になります。
全ての情報を網羅しようとしたら、結局何を伝えたい採用ピッチ資料になるかわからなくなります。

さらに重要なのがこの次の項目に出てくる「ストーリー」です。

ストーリーが大事!効果的なページネーション

ストーリーがなぜ大事なのか?
簡潔に答えると、
「飽きずに最後まで見て理解してもらう」
ために大事です。
最も、最初から会社に興味を持って「絶対にこの会社に入りたい!」という人には
そもそも採用ツールなんて必要ないのです。
ほんのりとした興味しかないような求職者向けなので、途中で興味がなくなる・読んでいて疲れたとならないような
読ませて理解させる為のストーリー設計が必要です。

これ、第三者目線での演出力構成力が必要になります。

一番大事な要素はこれ!

女性_スーツ_笑顔_ガッツポーズ.jpg
20年以上採用ピッチ資料を作り続けて効果を出してきた我々が、
「これ、大事な要素だから外せないよね!」
と考えている要素が実は4つあります。
触りだけ解説しようと思います。

伝えたい事は最大3つまでに絞る

採用ピッチ資料に限った話ではないですが、
1つのコンテンツに対して、相手に対して伝えたい事は3つまでにしておこうという話です。
3つ以上は詰め込み過ぎになります。

・相手を飽きさせない
・興味関心を持続させる

という効果の為に、伝えたい事は最大3つにするという考え方です。

3という数字自体、マジックナンバーとも呼ばれていて、
項目を設定する際に、人間が最も理解しやすい数であり、安心感を与える数字だからという点もあります。

盛り込み過ぎず、スマートに流れを作る

こちらも、「飽きさせない」「興味関心を持続させる」
という効果の為に考えるべき事です。

採用ピッチ資料に記載する項目4項目から、取捨選択して
どの内容を組み合わせて反映させ、それを最初から最後まで澱む事なく
読ませるリズムを作るかが大事です。
ただ単純に資料を読ませるだけならまだいいですが、採用ピッチ資料を活用して
会社説明会や面接を行う場合には、このスマートに流れを作るという点が重要になります。

コンテンツ内容は正直に

伝える相手に対して「信頼感」を得る為、
また、「応募者スクリーニング」の為に必要な事です。

会社の事を良いように見せたい気持ちは痛いほどよくわかります。
しかし、口コミサイトも充実している世の中、受け手側は
はいそうですかと、良い事ばかりは受け入れません。
だったら先に、入社したら覚悟しておいてほしい事や会社の実態など
マイナス面もしっかり伝えていくことも、重要です。
後で「こんな筈では」とお互いがならないようにする為にも、有用です。

新卒・第二新卒とキャリア採用では採用ピッチ資料の中身は大きく変わる

採用ピッチ資料、新卒用に作ったけど、中途でも使えるよね?
といった声もよく聞きますが、これ、答えは×です。

なぜかと言えば、答えは簡単で。
新卒・第二新卒とキャリア採用だと、求める情報が全然違うからです。

新卒採用はともかくとして中途採用の場合は、
ある程度社会人経験や業務経験を経た上での求職者になるので、
それぞれの階層に合わせたMVVや伝えるべき情報・ポジション
特に、求める人物像の要件などは大きく変わるかと思います。

採用ピッチ資料、実は設計段階からして、かなり奥深いのです。

採用ピッチ資料の活用方法

活用
採用ピッチ資料は、結局のところデジタルデータですので、幅広く活用しやすいというのが利点です。
また、印刷物とは違い、アップデートがしやすいのとコスパが良いという点も利点です。
この段では、活用方法について解説します。

WEBで公開

自社サイトやSNS、スライド共有サービス等で公開します。
誰にでも見てもらって良い資料なので、積極的にWEBで展開する事により、
自然集客が見込みやすくなります。

スカウトで公開

Indeed PLUS等にも仕様で搭載されている、求人メディア登録者へのスカウト機能。
単純にメール文を送るだけでなく、採用ピッチ資料も一緒に送って見てもらう事によって
応募者の興味関心を引き、求職者の獲得に繋げます。

採用ピッチ資料を動画化して活用

採用ピッチ資料をそのまま動画化し、ナレーションを加える事により、
WEB説明会を簡易的にシェアしていく事が可能になります。
人事の工数を大幅に削減することが可能です。

リファラル採用に活用

リファラル採用を行う場合、重要なのが従業員の採用に対する理解度。
ここの理解度に関してはなかなかコントロールしづらいという点があります。
採用ピッチ資料を活用する事で、会社情報・採用情報の平準化が保たれ、
誰もが正しく採用広報ができる状態を作り上げる事ができます。

採用イベントで活用

会社説明会資料という名で作っていた頃からの定番活用術です。
スライドを動かしながら、話者が語っていくというスタイルです。
最近では、ZOOMでのオンラインイベントでも活用しているケースが増えています。

まとめ

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

採用ピッチ資料は採用活動に役立つだけではなく、
社内へ向けた資料、特にリファラル採用を行う為のツールとしてもとしても有効です。
自社の全体像や採用方針等もを把握できるようになりますので、
採用に関わる人は、なるべく早く導入する事をお勧めします。

弊社では、只今、採用ピッチ資料の導入のご支援を行なっております、
ここではお見せできない事例や、活用方法などもお話しできるかと思います。
もちろん、業種業界は問いませんので、下記ボタンより、お気軽にお問い合わせください。

お待ちしております。

 

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