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新卒採用は「内定者フォロー」が成功のカギ。内定者フォロー事例を大公開!

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新卒採用は「内定者フォロー」が成功のカギ。内定者フォロー事例を大公開!

コロナ過で下降していた大卒求人倍率は、2024年卒では1.71倍】に上昇し、企業の採用意欲が高まっています。

さらに、2024年卒大学生の就職内定率は【約8割】(6月1日時点)に上昇し、2社以上の内定をもらう学生の割合が6割】を超えている状況です。
当然、複数内定者が増えた分、内定辞退も増加が予測されます。
そんなマーケット状況だからこそ、内定辞退者を少なくするための【内定者フォロー】が肝心です。

そこで今回、事例を交えつつ、内定者フォローの方法についてご紹介します。

1、内定者の「気持ち」からフォロー内容を考える

内定をもらった後も学生は常に不安な気持ちを抱えています。
最近ではWEBをメインとした選考などが多く、対面で得られる「職場の雰囲気」や「働く人の人柄」などのリアルな情報が足らず、より不安を加速させているケースも多くあります。

漠然とした不安を払拭するためには、内定者の気持ちに寄り添い、「この会社で間違いない」という自己肯定感を高めていくことが何より大切です。

・自己肯定感を高める4つの観点

学生は主に次の4つの観点で企業選びを行っています。

① 自己理解:自分のやりたいことは何だろうか?
② 相互理解:どんな人が働いているのだろうか?
③ 仕事理解:実際にどんな仕事をするのだろうか?
④ 自社理解:自分の選んだ会社は間違っていないだろうか?


これら4つの観点を踏まえ、バランスよくフォローを考えることで、内定辞退や早期離職を防ぐことにつながっていきます。

・実際によく聞かれる内定者が抱える不安の声

「WEB説明会だと流し見になってしまって理解が進みにくいです。
 先輩社員への質問もオンラインだと遠慮しちゃって…。
 リアルに会ったほうが本音を聞きやすかったりします。」

「訪問したからこそ分かる職場の雰囲気や工場の匂いとかがWEBだと分からない。
 内定者同士の交流もないと、入社までずっと不安が続いてしまいます。」

最近は選考のオンライン化が進行していることで、会社に訪れていないことや、先輩社員や同期とリアルに会っていないことが、大きな不安へとつながっているようです。


・内定者の自己肯定感を高める「施策」が重要

自己肯定感を高める4つの観点をもとに、内定者の不安に応える施策を考えていくことが大切です。
下記の表にある通り、「オンライン」と「リアル」をバランスよく施策として取り入れながら、内定者の自己肯定感を高めていくようにしましょう。




2、ステークホルダーズ対策を欠かさない

 ステークホルダーズとは、他の応募者(内定者)や両親、友人など、内定者と近しい存在(就活の相談を持ちかける相手)のことです。

就活生は自分の近くにいる関係者の意見を参考に入社の判断をしていることが多くあります。
親の後押しで内定先を決めるケースや、友人のアドバイスが入社の決め手になったという話もよく聞きます。

そのため、ステークホルダーズ(=就活生の関係者)への対応はとても重要です。


・他の応募者(内定者)への対応例

内定出し後、早い段階で【懇親会】【顔合わせ】の場をつくることが大切です。
一緒に入社する仲間が分かると安心しますし、内定者同士の連帯感も深まります。
他の内定者からの声を聞くことで、第三者視点での企業の魅力を知ることができ、入社意識を高めることにもつながります。


・保護者への対応例

まずは内定者に対して、保護者への【内定取得報告】をしたかの確認をしましょう。
確認を行った上で、できていない場合はきちんと報告するように促しましょう。
実家に会社パンフレットや手紙(暑中見舞い・年賀状など)、季節の果物などを送ったことで好印象につながったという例もあります。


・友人への対応例

内定者が友人に相談する際は、【ホームページ】【会社パンフレット】【会社紹介動画】などを見せることが多いです。
「友人と一緒に企業のHPを見て、良い印象のサイトだったので安心して選考に進めた」という声もあります。
友人などに見せると予測される情報源はしっかりと整備しておくようにしましょう。

3、内定者フォローの年間スケジュール例


年間を通した内定者フォローの事例をご紹介します。

1年を通して定期的に内定者とのコミュニケーションが取れる機会を用意しておくことが大切です。
内定者同士の仲が深まるような交流会や、会社の雰囲気が分かるイベントを開催することで、「この会社で間違いない」「この会社で良かった」という自己肯定感を高めることにつながっていきます。

 

4、内定者フォローの施策例と各ステップ


具体的な内定者フォローの事例をご紹介します。

・内定者へのフォロー面談


<フォロー面談の流れ>

  • 事前準備:これまでの選考で得られた内定者の情報を整理しておきます。
  • 軸の確認:内定者がどんな基準(価値観)で会社を選んだかを確認します。
  • 就活状況の確認:他社への就活状況(選考・内定)を確認します。
  • 動機付けの強化:自社で働く魅力を内定者の軸に沿って訴求していきます。
  • 不安の解消:自社に対しての不安点・疑問点を確認し、解消していきます。
  • 入社への後押し:内定理由を明らかにし、評価のポイントをフィードバックします。
  • クロージング:最終回答期限を告知。内定者自らが意思決定できるように促します。

 

内定者へのフォロー面談は、入社意欲を高めるのに非常に効果的です。
どのタイミングでどんなフォローを行っていくかステップを確認しておきましょう。


・適性テストのフィードバック


<フィードバック面談の流れ>

  • 各種適性テストのフィードバック用報告書を用意し、面談を実施します。
  • 内定のお祝いと来てくれたことへの感謝を伝え、適性テストの結果を返却します。
  • 選考時の感想を聞きながら、選考時の印象と評価点を報告書に沿って伝えます。
  • 今後の予定(承諾書や懇親会)を伝え、必要に応じて報告書を内定者に渡します。

 

適性テストのフィードバック面談のポイントは、内定者自身に「自分のことをよく理解してくれている」と感じさせることです。
一方的に決めつけるのではなく、なぜそのように評価したのかの根拠を伝えることが大切です。

 

【伝え方の例】

・〇〇さんとしては、最終面接の手ごたえはいかがでしたか。

・面接時の私の印象ですが、報告書にある「〇〇」の要素を感じました。

・面接での〇〇のエピソードに感心しました。その強みを活かしてくれると嬉しいです。

 

・仕事理解・相互理解のワークセッション


仕事理解・相互理解につながる各種ワークセッション(個人ワーク/グループワーク)を行うことで仕事や会社への理解を深めてもらい、企業へのロイヤリティを高めてもらう狙いがあります。
ワークセッション後は、フィードバックを実施します。

 

【事例1】既存コンテンツを活用したワークセッション

・次期採用計画の立案

・内定者報の作成

・採用ページや求人HPの作成

・自社の3Cフレームの作成

 

 

【事例2】先輩社員インタビューの作成

内定者に先輩社員インタビューの記事作成を行ってもらいます。
具体的な仕事内容やキャリアステップのイメージを理解してもらうだけでなく、先輩社員とのつながりをつくることもできます。

 

【事例3】OB・OG訪問

内定者がオンラインでOB・OG訪問できる仕組みをつくります。
リクルーターのプロフィールや特徴を書いた上で、学生が話してみたい先輩を選択し、気軽に面談ができるようにします。
実施後は、リクルーターの名前で応援メッセージをメールで送信するようにします。

 

・保護者へのフォロー


企業が内定者を評価し、責任を持ってあずかることを保護者にお伝えします。
経営者から保護者に向けた【挨拶状】【会社パンフレット】を送付したり、【保護者向け説明会(WEB)】を実施したりしながら、保護者に安心感を持っていただきます。

 

・弊社での取り組み事例


弊社でも内定者に向けたフォロー施策を行っています。


【事例1】内定者懇親会

社内研修後に、近隣の飲食店で懇親会を実施。
懇親会には先輩社員にも参加してもらい、内定者とのコミュニケーションを図っています。
内定者としては、社内の雰囲気や先輩社員の人柄を知るきっかけになりますし、会社としても選考時には分からなかった内定者の一面を見ることができ、相互理解につながっています。


【事例2】内定者アルバイト

アルバイトスタッフとして実際に職場で働いてもらう機会を設けています。
任せる仕事としては、簡単な事務作業などが中心で、実際に働いている社内の雰囲気を肌で感じてもらうことが目的です。
業務の中で先輩社員とのコミュニケーションが図れるのはもちろん、社内ツールを使うことで入社後の業務がスムーズに進んでいくメリットもあります。


5、新卒採用・内定者フォローのご相談は飛竜企画へ

 飛竜企画は、リクルートトップパートナー(正規代理店)として、リクナビをはじめとする新卒採用のサポートを行っています。

新卒サイト掲載だけでなく、内定者フォローのプログラム作成まで、新卒採用に関わるすべてを支援することが可能ですので、
新卒採用でお困りの点や内定者フォロープログラムの作成・運用に関してご相談があれば、お気軽にご連絡ください。



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