バス業界の2024年問題

RICTECの山口です。
今までは主に物流業界の2024年問題に関して書かせて頂いてましたが、今回は若干角度を変えてバス業界における2024年問題について考えたいと思います。
といっても、本質は物流業界と基本的に差異は無いです。
「運転職」である以上、バスドライバーもトラックドライバー同様に2024年4月1日以降は時間外労働の上限が年960時間以内に制限されます。
バスドライバーの「年間所得」と「年間労働時間」
トラックドライバーの人手不足の根本的要因が「低賃金」と「長時間拘束」というのは今まで私が書いてきたが、果たしてバスドライバーはどうだろうか。
厚生労働省 「令和 3 年 賃金構造基本統計調査」のデータを用いて比較してみた。
年間労働時間に関してはトラックドライバーよりは短いが、全産業平均と比較すると多く、
また年間所得に関してはトラックドライバーを下回っている。
免許の壁
おまけにバスドライバーは二種免許が必要でありこれも障壁になっている。
警察庁が発表している運転免許統計によると、2021年の大型二種免許保有者数は824,732人であり、
20年前の2001年の1,191,554人に比べて、7割以下にまで減少している。
ちなみに、同じ期間に大型一種免許保有者はほとんど減少していない(2001年:4,249,848人→2021年:4,123,723人)。
さらに、大型二種免許保有者の高齢化も進んでいる。
同じく運転免許統計によると、2021年の大型二種免許保有者のうち、65歳以上が占める割合は45.9%、
2001年にこの割合は37.0%であったため、20年間で約9ポイント上昇したことになる。
また、大型二種免許の交付件数を見ると、2001年には年間で17,192件であったものが、
2021年には6,562件と3分の1程度にまで減っている。
上記のことから言えるのはバスドライバーのなり手である大型二種免許の保有者数が大きく減っている上に高齢化が進んでいることと、
新たなバスドライバーのなり手となる大型二種免許取得者も減っているということである。
その上で拘束時間は他の仕事より眺めで、賃金は他の仕事よりも低い。
実際にニュースなどでも路線バスの廃止の話題があとを絶たない。
バス路線 全国8600キロ余が廃止 要因の4割が“運転手不足”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231124/k10014267761000.html
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