クリエイティブラボ|業界別の求人原稿表現~製造業の中途採用編~
人材不足が叫ばれる製造業。
多くの製造業を営む企業で人材不足が経営上の大きな課題となっています。
年々採用の難易度が上がっている状況の中、「どうしたら人材を採用できるのか」と
悩みを抱えている採用担当者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、製造業の中途採用を成功させるポイントや、
求人原稿表現のコツについてご紹介します。
目次
1、製造業は深刻な人手不足。その解決策とは?
現在、製造業の人手不足は深刻な問題となっていて、多くの企業が課題感を持っている状況です。
経済産業省が発表するデータによると、人手不足を感じている製造業の企業は【94%】、
実際にビジネス上の影響が出ている企業は【32%】に上り、他の産業と比べても
非常に高い数値となっています。
一方で、離職率を見てみると、厚生労働省が発表するデータによると、
製造業の離職率(令和2年)は【9.4%】で、全体の平均値【14.2%】より低い数値となっています。
人材が辞めにくい環境でありながら、人手不足が深刻化している現状を考えると、
新たな人材が流入していないことが大きな要因と考えられます。
それを解決するためには【採用を強化】していくしかありません。
では、採用を成功させるためにどんな部分を改善していけばいいでしょうか。
改善につながる3つのポイントを挙げてみました。
※参照:経済産業省「製造業における人手不足の現状 および外国人材の活用について」
(https://www.meti.go.jp/press/2018/07/20180712005/20180712005-2.pdf)
※参照:厚生労働省「令和2年上半期雇用動向調査結果の概況」
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/21-1/dl/gaikyou.pdf)
■給与と待遇のアップ
製造業における人手不足の原因のひとつが、給与の低さです。
やはり給与面は求職者もシビアに確認する部分なので、
可能であれば改善することが肝心です。
難しい場合でも、待遇面(各種手当・福利厚生)を手厚くすることで
印象は大きく変わっていきます。
■ノルマがきつそうなイメージがある
店舗によっては個人ノルマを設定している職場もあるため、
ノルマをこなさないといけないというイメージを持たれている方も多いです。
ノルマがあるとおじいちゃん・おばあちゃんにも無理に契約を
勧めなくてはいけないと思う方も多く、敬遠する方もいるようです。
■スキルとキャリアのアップ
製造業においては、手に職をつけられる安定性や将来性が求職者へのアピールに
つながっていきます。どんなスキルが得られるのか、
どんなキャリアが得られるのか、明確なステップや制度を整えていくことが肝心です。
資格取得支援やキャリアサポートも手厚くすると効果的です。
■人材教育とサポート体制のアップ
離職率が低いということは、同じ業界よりも、他の業界から
新しい人材を引っ張ってくるほうが効率的です。
つまり、未経験層への訴求が重要になってきます。
その場合、どんな教育システムがあるか、サポートの体制が整っているかは
とても重要なので、出来る限り整備するようにしましょう。
2、採用ターゲット(ペルソナ設定)を明確にしよう
採用を強化する上で大切なのは、「採用ターゲット」を明確化することです。
「どんな人を採用したいのか」ペルソナ設定を考えることで、効果的なアプローチ方法が見えてきます。
■ペルソナ設定の考え方
採用ターゲットとなるペルソナは企業によって異なります。
まずは、理想的な人物像を【性別・年齢・経歴・性格・スキル・任せたい業務や役割】
などの要素をもとに考えていきましょう。
具体的なイメージが持てない場合は、現在活躍中の社員の中から
「こんな人に来てもらいたい」という人を選びペルソナとするのでも大丈夫です。
3、訴求ポイントを考えよう
ペルソナが設定できたら、そのターゲットに届ける「訴求ポイント」を考えていきましょう。
訴求ポイントは「求職者がどんなことに興味があるのか」を考えていくことが大切です。
■求職者が求めていること
求職者が転職先に求めていることとして挙げられるのは、
例えば、
〇具体的な仕事内容
〇職場の人間関係
〇スキルアップできる環境かどうか
〇待遇・福利厚生
〇研修制度
〇給与
〇通勤のしやすさ
〇働く環境・設備 などが挙げられます。
これらの項目の中から、「企業にとって優位性がある項目」と
「採用ターゲット(ペルソナ)にとって関心の強い項目」を考えていき、
マッチする点が「訴求ポイント」となります。この訴求ポイントを具体的に
深堀りして伝えていくと、魅力的な求人原稿をつくることができます。
4、製造業(中途採用)の効果的な原稿訴求とは?
最後に、製造業の中途採用における効果的な原稿訴求ポイントについて
ご紹介していきます。
ポイント1:評価制度やキャリアステップを伝える
製造業において「具体的なキャリアステップが分からない」
「明確な昇給や昇格がなく将来が見えない」という理由で離職する方がいらっしゃいます。
特に中小の製造業では制度が整っていない企業も多いため、
もし制度がある場合は大きな訴求ポイントとなります。
特に収入面に関しては、「何年目でどのくらいの年収になるか」など
目安を記載するようにしましょう。
ポイント2:資格取得支援やスキルアップを伝える
製造業の入社理由として根強くあるのが「手に職つけたい」という志望動機。
社会不安が広がる現代においては、将来を安心させてくれる「資格」や「スキル」は
大きな訴求ポイントになります。どんな資格が取れ、どんなサポートがあるのか、
その資格やスキルを得るとどんな未来が描けるのか、より具体的に伝えるようにしましょう。
ポイント3:職場環境や人間関係を伝える
製造業は、職場がどんな環境かをしっかり伝えることが肝心です。
「どんな製品を、何人で、何を使って、どんな風に、どのくらい作るのか」
明確にイメージできるように伝えましょう。特に「写真」を効果的に使うのがポイントです。
製造業では、写真で伝えられる情報量が非常に多いため、丁寧に撮影を行いましょう。
同時に、人間関係の良さや人柄が伝わるエピソードなどがあれば、
ぜひ原稿内に記載するようにしましょう。
5、採用についてのご相談は飛竜企画へ
広告表現ひとつで、採用の効果が大きく変わることはよくあります。
広告営業担当者との打ち合わせを通して、今まで気づかなかった魅力や
メリットを見つけ出すこともあります。
採用でお困りの方は、ぜひ一度、飛竜企画にご相談ください。