(9)もう「空気読めない」と言わせない!【モニタリング力を磨く(1)】/社会人に求められるもう一つの能力「感情知能(EQ)」

「空気読めない人ね…」人に、こんな風に言われてしまうと、傷つきますよね。(何で言われているか、読めないなら、平気かもしれませんが…。)空気読めない人の「あるある」例は…。
●場の流れが読めない
食事や飲み会などで、自分の話に夢中になってしまい、会計・解散の段になって、慌てて化粧室に行くものの、かなり混んでいて、仲間に帰りを待たせてしまう。
●タイミングが悪い
職場で帰ろうとしている人を呼び止めて、込み入った仕事のことを尋ねるなど、「もっと早く聞いて欲しかった」と相手をイライラさせてしまう。
●相手の意向が読めない
「じゃまた…」と電話を終えたいサインを出しているのに、「あっそれから…」と新たな話題を持ち出してしまう。LINEで相手が終わらせたいと送ったスタンプの意味に気づかず、別の話題を振ってくる。相手が終わりたくても終われずに迷惑。
●距離感がつかめない
なれなれしい態度・言葉遣いが多く、それほどの関係ではないのに、休日の遊びなどを誘ってくる。旅行から帰ってくると、「おみやげは?」とせがんだりする。
●マイペース過ぎる
鍋料理の時に、いきなり直箸突っ込んでくる。空揚げに無断でレモン絞る。グループの会話で一人だけどんどん声が大きくなる。エレベーター内で秘密をしゃべり出す。
では、こんな笑い話の主人公にならないためには、どうすればよいのでしょうか。
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「空気が読める」とは、その場の雰囲気や状況などを察する(感じる・掴む)ことができて、それにふさわしい行動がとれること。
例えば、いつも自分の気持ちや欲求の充足のためにだけ行動するのではなく、相手が感じていること、したいこと、して欲しいことにも関心を払うことができることです。
会話中でも、相手の顔が曇り、反応が鈍くなったら、そのことに気づき、「相手が気にしていることを言ったかな…」と自分を振り返り、言動を修正できればOKです。
つまり、「相手」「自分」「場」の状況や気持ちの観察力が大切。EQセミナーでは「モニタリング力(観察力)」とお伝えしています。
■「モニタリング力」を磨くための習慣づくり
(1)自分の話し方をチェックする
自分の話し方(スピード・間の取り方、表情、身振りなど)をチェックしながら話すようにする(時々動画撮影してみると良く分かりますね)
(2)相手の意図を考える
相手の話の筋道や背景・意図を考えながら話を聞くようにしてみる。
(3)相手の反応を観る
自分が伝えたことが、どのように伝わり受け止められたか、話を聞いている相手の表情や反応から確かめるようにしてみる
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観察力を意識することは、自分が認められたい気持ちや、目立ちたい気持ちを少し抑えて、相手の意向に沿って行動する意識を高めることに繋がります。
通勤電車で座れた時に、向かいの乗客をさりげなく観察して、どんなことを感じて、どんなことを考えていそうか…。想像してみるのも良い練習かもしれませんね。
ぜひ、今日からやってみて下さい。
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次回は「人の気持ちの読み取り方」【モニタリング力(2)】です。