心理学をビジネスに活かそう!(20)レジリエンス

これまでに、逆境に陥った体験はありますか。どんな状況で、どのように乗り越えましたか?人の人生、順風満帆に進むこともあれば、思いがけない困難な状況に直面することもありますね。そんな逆境や困難を乗り越える力。レジリエンスとも呼ばれています。
■レジリエンスとは
「逆境や困難、強いストレスに直面した時に、適応する精神力と心理的プロセス」とAPA(全米心理学会)では定義しています。決して生まれつきのものではなく、後天的に身につけることができる能力であり、トレーニングが可能です。
■「しなやかさ」が大切

精神力というと、ゴリゴリに強い気持ちを連想してしまいますね。しかし、実はその逆で、「しなやかな思考力」こそ、このレジリエンスに役立つ精神的な態度です。例えれば、堅くて大きな「巨木」であろうとすることではなく、風を受け流し、台風でも倒れないしなやかな「ヤシの木」のイメージです。
■レジリエンスを発揮するために必要な7つのこと
1.ネガティブ感情から自分を解放する

逆境に陥ったり、困難な問題を抱えれば、誰しも不安や怖れ、場合によっては怒りなどのネガティブな感情を抱えがち。とてもストレスフルな状況です。そんな時こそ、気晴らしや気分転換をすること。ネガティブな感情を引きずらないことが大切です。
2.思い込みや囚われを解消する

嫌な出来事に会えば誰しもネガティブ感情を抱きます、でも実は、私たちのネガティブ感情を生み出しているものは、「出来事」そのものではありません。私たちの「捉え方」なのです。
つまり、出来事や状況に対する「捉え方」を変えてみる(コントロールする)ことで、ポジティブな感情・建設的な反応を生み出すことができるようになるのです。
そして、捉え方を左右しているものは、不合理な信念 つまり「思い込み」や「囚われ」です。
3.「やればできる感」を身につける

あなたがその問題を乗り越えることができるかどうかは、あなたが「やればできる」という感覚を持てるかどうかにかかっています。これは持って生まれた感覚ではなく、その人が後天的に身につけてきた「自己効力感(やればできる感覚)」なのです。今一つ自信が持てない思いがある人も、ある科学的なメソッドを知れば、自信の持てる人になることができるのです。
4.「強み」を活かす
問題が起きると原因を探し、弱点を解消しようとすることが多いですよね。でも、弱みの改善はけっこう大変です。悪戦苦闘した挙句、多くの時間を費やし、過度な負担を強いられ、不満足な成果に終わることも多いです。

逆に、逆境を乗り越える人は「強み」を活かします。すべての人に「強み」があります。「無い」という人は、見つけようとしていないだけです。見つけた「強み」を活かして、どう前に進むかを考え行動することです。
5.あなたは決して一人じゃない。仲間がいます。

すべてを自分でやらなければと背負いこむことは、物理的にも精神的にもマイナスになりがちです。直接、行動してくれる人もいれば、間接的に相談に乗ってくれたり、心理的な支えとなってくれる人もいるでしょう。どんなサポーターがいるか。気づいてサポートを受けることです。
6.「感謝」の気持ち

苦しい時こそ、「ありがとう」の気持ちを大切にすることです。困難な時に手を差し伸べてくれた人には、特に感謝の気持ちを伝えましょう。
7.乗り越えた体験から得た「教訓」

逆境や困難に遭遇しつつも、気持ちを切り替え、強みを見出して活かし、仲間の援助もあり、一生懸命乗り越えた体験は、あなたに大切な「学び」を与えてくれています。その逆境はどうしてやって来たのか、どんなプロセスで乗り越えることができたのか。どんな仲間に助けられ、どんな感謝の気持ちを抱いたか。そして、乗り越えた自分を、自分が取り組んでいる仕事をどう捉え直すことができたかのか。もしかしたら、あなたの「天職」だと確信するかもしれません。この体験で得た学び=「教訓」は、すべてはあなたの財産となるのです。
■逆境や困難を「成長の原動力」に変える人
日常的に、このような訓練をしていくことで、あなたのレジリエンス力は飛躍的に高まります。むしろ、「逆境や困難を成長の原動力」に変える人になれるのです。
ぜひ、レジリエンスを高め、困難から逃げずに、経験の無いことにも積極的に取り組む、挑戦心あふれる人になりたいものですね。
●レジリエンス・セミナー「逆境や困難を成長の原動力に!」

■レジリエンスとは
「逆境や困難、強いストレスに直面した時に、適応する精神力と心理的プロセス」とAPA(全米心理学会)では定義しています。決して生まれつきのものではなく、後天的に身につけることができる能力であり、トレーニングが可能です。
■「しなやかさ」が大切

精神力というと、ゴリゴリに強い気持ちを連想してしまいますね。しかし、実はその逆で、「しなやかな思考力」こそ、このレジリエンスに役立つ精神的な態度です。例えれば、堅くて大きな「巨木」であろうとすることではなく、風を受け流し、台風でも倒れないしなやかな「ヤシの木」のイメージです。
■レジリエンスを発揮するために必要な7つのこと
1.ネガティブ感情から自分を解放する

逆境に陥ったり、困難な問題を抱えれば、誰しも不安や怖れ、場合によっては怒りなどのネガティブな感情を抱えがち。とてもストレスフルな状況です。そんな時こそ、気晴らしや気分転換をすること。ネガティブな感情を引きずらないことが大切です。
2.思い込みや囚われを解消する

嫌な出来事に会えば誰しもネガティブ感情を抱きます、でも実は、私たちのネガティブ感情を生み出しているものは、「出来事」そのものではありません。私たちの「捉え方」なのです。
つまり、出来事や状況に対する「捉え方」を変えてみる(コントロールする)ことで、ポジティブな感情・建設的な反応を生み出すことができるようになるのです。
そして、捉え方を左右しているものは、不合理な信念 つまり「思い込み」や「囚われ」です。
3.「やればできる感」を身につける

あなたがその問題を乗り越えることができるかどうかは、あなたが「やればできる」という感覚を持てるかどうかにかかっています。これは持って生まれた感覚ではなく、その人が後天的に身につけてきた「自己効力感(やればできる感覚)」なのです。今一つ自信が持てない思いがある人も、ある科学的なメソッドを知れば、自信の持てる人になることができるのです。
4.「強み」を活かす
問題が起きると原因を探し、弱点を解消しようとすることが多いですよね。でも、弱みの改善はけっこう大変です。悪戦苦闘した挙句、多くの時間を費やし、過度な負担を強いられ、不満足な成果に終わることも多いです。

逆に、逆境を乗り越える人は「強み」を活かします。すべての人に「強み」があります。「無い」という人は、見つけようとしていないだけです。見つけた「強み」を活かして、どう前に進むかを考え行動することです。
5.あなたは決して一人じゃない。仲間がいます。

すべてを自分でやらなければと背負いこむことは、物理的にも精神的にもマイナスになりがちです。直接、行動してくれる人もいれば、間接的に相談に乗ってくれたり、心理的な支えとなってくれる人もいるでしょう。どんなサポーターがいるか。気づいてサポートを受けることです。
6.「感謝」の気持ち

苦しい時こそ、「ありがとう」の気持ちを大切にすることです。困難な時に手を差し伸べてくれた人には、特に感謝の気持ちを伝えましょう。
7.乗り越えた体験から得た「教訓」

逆境や困難に遭遇しつつも、気持ちを切り替え、強みを見出して活かし、仲間の援助もあり、一生懸命乗り越えた体験は、あなたに大切な「学び」を与えてくれています。その逆境はどうしてやって来たのか、どんなプロセスで乗り越えることができたのか。どんな仲間に助けられ、どんな感謝の気持ちを抱いたか。そして、乗り越えた自分を、自分が取り組んでいる仕事をどう捉え直すことができたかのか。もしかしたら、あなたの「天職」だと確信するかもしれません。この体験で得た学び=「教訓」は、すべてはあなたの財産となるのです。
■逆境や困難を「成長の原動力」に変える人
日常的に、このような訓練をしていくことで、あなたのレジリエンス力は飛躍的に高まります。むしろ、「逆境や困難を成長の原動力」に変える人になれるのです。
ぜひ、レジリエンスを高め、困難から逃げずに、経験の無いことにも積極的に取り組む、挑戦心あふれる人になりたいものですね。
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