(8)人との関係構築の第一歩【オープンネス(自己開示力)】/社会人に求められるもう一つの能力「感情知能(EQ)」

リーダーに求められる素養の一つに「近寄りやすさ」があります。近寄りにくいと人も情報も集まって来ません。では、「近寄りやすい人」ってどんな人だと思いますか。
・恐くない、優しそう、笑顔がある
・一方的じゃない、話を聞いてくれる
・否定しない、
・嘘をつかない
・裏表がない
人はこれらを敏感にキャッチして、近寄りやすい人かどうかを判断しています。
近寄りやすい人は、権威やルールで縛らなくても、人が相談や報告に来ます。
「なぜ、報告しないんだっ」なんて、権威を振りかざし責める必要がありません。
逆に、近寄りにくい人には、周囲は逆鱗に触れないように、慎重に様子を見ています。特に悪い報告には最も慎重になり、結果として報告は遅れたり歪んだりしがちです。
まして、じっくり聞いて欲しい相談の相手にはなりえません。
では、どうしたら「近寄りやすい人」」になれるのか。
そのヒントは「オープネス」。すなわち自己開示力の高さです。
■オープンネス(近寄りやすさ)を高めるための習慣づくり
(1)笑顔
笑顔を鍛えましょう。
話しかけられたら、笑顔で応対が大切。もちろん、普段から笑顔がベストです。
(2)自分から話しかける
たとえば、朝の出勤時。自分から「おはよう」と話しかけてみましょう。
(3)話を聴くスイッチを入れる
「今は話を聴く時」と、反論せず、否定せず、割り込まずに、部下の話をじっくりと、あいづちを打って聞いてみましょう。
表情や身体の姿勢も大切。腕組みせずに、足を組まずに、貧乏ゆすりせずに、ペン回しせずに、PC画面を見ずに、やさしく部下と向き合ってください。
(4)秘密は守る
相談内容や打ち明け話を他言しないことです。
思い切って打ち明けた話を翌日には他の人が知っていたとなれば、信頼関係はゼロに。もう絶対に相談に来ません。「ここだけの話…」も禁物です。これを聞いた第三者から「この人は秘密をばらす人」というレッテルを張られます。
(5)失敗談
時々、自分の失敗談を話してみるのもよい方法の一つです。 ※スーパーマンのように思っていた上司も「失敗するんだぁ」と、親近感が沸いてきます。
ぜひ、今日からやってみて下さい。
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次回は、【気持ちのモニタリング能力】です。