1. TOP
  2. 人事コラム
  3. 人事コラム 中途採用 アルバイト・パート採用
  4. ★効果の出る求人広告の作り方★検索性能UP編

人事コラム

★効果の出る求人広告の作り方★検索性能UP編

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
★効果の出る求人広告の作り方★検索性能UP編

検索性能を向上させるうえで重要な考え方

人事ラボ編集部のパステル★大嶋です。
今回は、求人広告におけるSEO=検索性能の向上手法についての考え方について、採用マーケティングの中に長年籍を置く人間としての見解を交えつつ、お伝えしていければと考えています。

本日のキーワードは2つ。
「具体性」「マイナー性」です。

1、日本の検索の特徴は「具体性」

検索をする人たち(=検索者。求人の世界で言うと求職者)は、何かしらの目的を持っています。

 ・例えばですが、
【今週末のデートの予定で、東京駅か銀座駅周辺でオシャレなディナーを予約したい人】
の検索履歴はこんな感じになるでしょう。

 <検索履歴>
東京駅 ディナー おすすめ 20代 デート
東京駅 デート 夜景 特集
銀座駅 フレンチ おしゃれ 個室 人気 ランキング


目的が明確であればあるほど、
(そしてデートに掛ける思いが強ければ強いほど、)
自然に検索窓に入力するキーワードは、より多く、具体的になっていくと思います。

ここで一つ雑学。
『日本人の検索の特徴』として、文章では無く単語の組み合わせで検索する傾向が強いと言われています。
そのため、Googleなどの検索エンジンのアルゴリズムについても、日本だけは単語を組み合わせることで、より自分の知りたい「具体的な情報」にたどり着くように設計されているといいます。

ちなみにですが、ほかの国だと、文章で検索する人が多いとの事。
多分、スマホのAIアシスタントに話しかける感覚と似ていて、直接文章で「What’s the best dinner in Tokyo station?」みたいな感じで検索するのかなと思います。
英語表記は単語ごとで区切られているので、文章で検索しても違和感なく検索結果が出てくるのでしょう。

 

話を元に戻します。
つまり、よく検索を受ける求人広告を【意識して作る】ために必要なことは、

検索者の目的(=自分に合った求人広告を見つける事)を想定した、
【ことさら詳細なキーワード】を記事内に混ぜておくことであり、

すなわち、より具体性を持たせた求人広告を作成することが重要なのです。 

では、「具体性を持っている求人広告」とは一体どのようなものなのか?
次の項目では、そこに触れていきます。

2、差別化された「マイナー性」

検索者の志向性がより具体的な方向に向かうのであれば、【検索を受けさせるためのコンテンツ=求人広告】に関しても、より具体的で、よりマイナーな【差別化された内容】になる必要があります。

では、マイナーな、差別化された求人広告とは一体どのようなものか?
あえて説明を付けるのであれば、

「ターゲットを絞り込んだキーワードを盛り込んでいる」

かつ、

「他の会社が出していない見せ方で出している」

上記のような求人広告は、マイナーな差別化された求人広告であると言えるでしょう。
イメージとしては、下記の例です。

例①

【東京駅チカ!週2日&1日3hOK♪居酒屋ホール・キッチンスタッフ】

よりも、

〆の醤油ラーメンが名物東京駅チカ居酒屋夕方の仕込みスタッフ】 

とした方が、
具体的な「扱う商品(=まかないの期待感)」「お店の特徴」「勤務時間帯」が入っています。
そして、検索者(=求職者)側で勤務先のお店のイメージも湧きやすくなるでしょう。

例②

【無資格&未経験歓迎!20代-40代フリーター活躍中!ビル巡回清掃スタッフ】

よりも、

品川区内のビルや官公施設を巡回する資格不要床拭き掃除スタッフ

 とした方が、
具体的な「勤務地」「メリット」「具体的な仕事内容」が入っています。
検索者(=求職者)側で勤務時の就業イメージも湧きやすくなるでしょう。

話を本線に戻します。

あえて具体性を持たせない「幅広くメジャーな誰にでも当てはまる」内容は、
多くの人に当てはまる広告の打ち出し方として優秀な書き方だと思います。

ですが、求人広告ないし求人メディアは、様々な企業が新しく人を雇うために、仕事の情報を発信する場です。

そのため、同時期に掲載をしている企業は全てにおいて競合となり、中でも、
同じ職種や、同じターゲットを募集している企業は、「採用競合」と呼ばれる、一番のライバルとなります。

 

察しのつかれた方も多いかと思います。

「幅広くメジャーな誰にでも当てはまる」内容は、「採用競合」が増える諸刃の剣なのです。

だからこそ、様々な企業がひしめき合うメディアの中で戦うためには、より具体的で差別化された自社独自の「マイナー性」が必要になるのです。

ミニマム単位の「求人案件(仕事)ごと」で重要なことは、一般的な回答であれば、

  • 他の仕事よりも魅力的(な見え方)である事
  • 他の仕事よりも良い条件である事

などが上げられます。 

皆さまも、取引先の求人の営業さんから
「このキャッチコピーに表現を変えて、もう一度載せてみましょう!」
「時給負けてますよ!だから応募来ないんですよ!」
「そもそも掲載社数も多いので、時期が厳しいです!」
みたいなご提案や、振り返りという名の言い訳を受けた事があるのではないでしょうか。 

ありきたりな営業トークにも見えますが、
これらは全て、「他の原稿と比べて/競合と比べて/違う時期と比べて」といった、
同時期の他社・自社との比較ベースの話であることがポイントです。


「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」

ご存じの方が多いかと思いますが、これは2500年前に書かれた中国の兵法書『孫子』の中の有名な一説です。
意味としては、「敵情を知る事、自身を客観視する事の重要性」を説いたものですが、まさにその通りで、

採用競合の事をきちんと把握せずに、自社を客観視せずに、勝負ごとに勝つことは絶対に出来ません。

とにもかくにも、まずは比較しましょう。
そして、「これウチだけだな」という強みを見つけましょう。
最後に、「強みを言語化して」求人に載せましょう。

これが採用で勝つための絶対的なルールです。

3、「仕掛け」におけるたった2つのポイント

ということで、私がご提案する求人広告の仕掛けは2点。

  • 他の会社が出していない、「自社の強み」を活かした文面に差し替えましょう。
  • 貴社だけの「ブルーオーシャンの打ち出し」を見つけましょう。


例えばAirワークのような、自社だけで運用が可能な採用管理ツールを運用するためには、

「ライバルを知り、自社を知る事」
「知った上で比較する事」
「比較した上で、自社の強みを見つけ出す事」

が極めて重要です。
この第一歩を行うだけで、有効応募に繋がる意味のある検索を受けることが出来るようになります。

 

とはいえ実際には、言語化した自社の強みと採用ターゲットの志向性とのすり合わせ、そして内容に即した「検索性能をあげるためのキーワード群」の追加、更にIndeedや求人ボックスといった、いわゆる求人系アグリケーションサイトの仕様理解と実際の求人原稿への適用など、まだまだここから行う事は盛りだくさんなのですが。。。

これらすべてを自社だけで完結することは、人手不足が叫ばれる現在の日本において、多くの企業様で不可能に近い状態だと思います。

弊社では、他社状況調査から採用ターゲットのペルソナ設計、貴社強み・仕事内容の言語化といった、「オウンドメディアリクルーティング時代に対応していくための、貴社採用文化の醸成」を総合的にバックアップさせて頂けます。
コンサルフィーは無料ですので、お気軽にお問合せフォームよりご相談ください。


次回は
「効果を出しているWeb広告におけるたった1つのシンプルなルール」
について配信予定です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加