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効果を出しているWeb求人広告におけるシンプルなルール<その①>

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効果を出しているWeb求人広告におけるシンプルなルール<その①>

貴社の採用には、必ず必勝法があります。

人事ラボ編集部のパステル★大嶋です。
今回は、「効果を出しているWeb求人広告におけるシンプルなルール」について、採用マーケティングの中に長年籍を置く人間としての見解を交えつつ、お伝えしていければと考えています。

本日のキーワードは2つ。
「職種名」「ジョブ型雇用」です。

1、求人広告における「職種名」の位置づけ

何につけても、“商品名”や“タイトル”は、非常に重要です。
なぜなら消費者目線に立った時、
その商品が「あなたのニーズに合致しているかどうか」を判断するためのファーストコンタクトは、
商品名やタイトルに集約されやすいからです。

いきなり、なんだかちょっとむずかしいですね。もう少し簡単な例で考えます。
例はなんでも良いのですが、最近自分に起きた例で、Excelの勉強について、にしましょう。

先日パステルが本屋さんに向かうと、こんなタイトルの参考書が2冊並んでいました。 

「Excelのエキスパートを目指すための限界知識マニュアル」

「イチからはじめて7日でわかる!Excel完全攻略辞典」

(実際の名称は、著者尊厳のために伏せさせて頂きます)

※ちなみにいざ読んでみると、この2つの参考書はデザインの違いだけで、内容はほとんど同じ、便利関数やコマンドのまとめ本でした。

ここで本題。“商品名”や“タイトル”がなぜ重要なのか。

例えば、新しくExcelを勉強したいと思っている人が本屋で参考書を選ぶ時。
きっとこの人は、

「全然分からないことを学ぶから、初心者向けの本がいいなぁ」

なんてことを考えているでしょうから、今回のケースだと
「イチからはじめて7日でわかる!Excel完全攻略本」
を購入するでしょう。

ですが、
それなりにExcelを実戦で使ってきていて、
よりハイレベルなスキルを目指すための勉強をしたいと思っている人
が本屋で参考書を選ぶ時。

恐らくその人が選ぶ本は、
「Excelのエキスパートを目指すための限界知識マニュアル」
になるのではないでしょうか。

今の通り、「内容は全く同じ」なのにも関わらず、
その人のニーズが、商品名の違いだけで、選ぶ商品を変えさせました。

しかもよく考えると、内容を吟味したわけではなく、
「ニーズを満たしてくれそう」という本のタイトルの印象だけの情報で、取捨選択をしてしまいました。

身もふたもない言い方をしてしまえば、内容をちゃんと見ている人の方が少数派ですからね。モノがあふれかえる今の時代、しょうがないと言えばしょうがない事なのでしょう。

 

ですが、これって求人広告でも平気で起きる事なんです。
1ヵ月掲載して1件も応募が取れなかった求人案件も、職種名で見せる内容を差し替えるだけで、応募が発生することがあるんです。

職種名は、いわばその求人が「求職者のニーズに合致しているかどうか」を判断するためのファーストコンタクトを作る部分。
営業の世界では、「初対面が一番重要!」と良く言ったりするのですが、それと全く同様で、

「職種名=ファーストコンタクトの初対面」こそ、何につけても重要な項目なのです。

 もちろん条件を適正化することありきにはなりますが、効果の出る求人広告の特徴として、
「求職者のニーズに合致している情報」「職種名で」発信出来ていること。
これが挙げられると思っています。 

では、今の若手世代、
すなわち「Z世代が好みやすい職種名の特徴」とは一体どのようなものなのか?

次の項目では、そこについて触れていきたいと思います。

 ※Z世代…1990年代後半から2012年頃に生まれた世代のこと。 2022年現在から見ると、14歳から27歳ぐらいの世代が該当します。

 

2、Z世代へ差しに行くなら「ジョブ型雇用」

少しだけ脱線します。

今の若手世代の応募が取れないと悩まれている企業様は、
「アルバイトさんに任せる仕事内容を、一つにしぼる事」
を検討いただくと良いかもしれません。

一般的な総合職採用の場合、【様々な業務を担当する】ことが多いのが日本の慣例的な採用です。
ですが、今のZ世代の求職者は少し違う感性を持っているようで、「配属ガチャ」なんて言葉が流行したのも記憶に新しいですが、

「就職しても、業務内容が自分に合わないと感じたら、3年を待たずに辞めるつもり」
「入社前に配属先の保証をしてほしい」
「タイパの悪い非効率な業務を好まない」

といったような【業務内容ありき】の考え方が強いです。
タイパタイムパフォーマンスの略。コスパ(費用対効果)の時間版。

上記はそれぞれ、
メンバーシップ型採用(会社の一員として雇用し、適性を見て業務を割振る、日本従来の雇用)
ジョブ型雇用(社内SEのような、「この仕事だけを担当させる」という目的で採用する雇用)

と呼ばれており、今のZ世代の仕事観に合致しやすいのは、業務内容ありきの「ジョブ型雇用」です。

ジョブ型雇用の特徴として、「専門性の高い仕事」を任せる、
いわばスペシャリスト採用になりやすい事が挙げられます。

最近の学生アルバイトさんたちがアルバイトに求める事の中の一つに、
いわゆるガクチカがあり、まさにアルバイトを通して、
・「スペシャリストになっていきたい」
・「人と違う、差別化された経験を積んでおきたい」
・「何なら手に職を付けて、企業に属さない働き方がしたい」
という気持ちが現れているのだと思います。

ガクチカ…「生時代に最もチカラを入れたこと」の略。就活用語。


話を本線に戻します。

はたして今の世代、すなわち、
「Z世代が好みやすい職種名の特徴」とは一体どのようなものなのか?

例えば飲食の企業様であれば、ついつい「ホール・キッチン」でまとめて募集をしがちだと思います。
しかし、ホール業務(接客)と、キッチン業務(調理)は、本来まったく違う仕事。
そのため、Z世代への打ち出しを掛けるなら、「ホール」「キッチン」と分けて募集をかけるべきです。

更に付け加えるのであれば、「どんなホール」「どんなキッチン」という、
ガクチカにつながる付加価値を訴えるべきです。
なぜなら、それが彼ら彼女らのニーズですので、
ニーズを満たす情報は、前述のとおり、積極的に取り入れるべきです。


つまり、職種名では、「未経験歓迎」とか「週2日~OK」といったような、
多くの企業が利用している「メジャーなメリット」よりも、

本場イタリア人店長が作るラザニアが絶品の、イタリアン専門店の調理補助」
とか、

MOSを取得可能なデータ入力・一般事務」
とか、そういった他の会社さんとは明確に違う部分、

差別化された自社だけの特別な、ニーズを満たせる情報
を訴えた方が、効果的に求職者へ情報を届けることができるはずです。

求職者のニーズを満たす、
差別化された情報が、
職種名に入っていること。

これが、シンプルなルールの中の、その①です。

より差別化された、より具体化されたシゴトであればあるほど、今の世代には刺さります。
今の世代にきちんと刺さる付加価値を、職種名でアプローチできているか?
時給を上げ続ける以外にも、実は考えるべき部分があるのかもしれませんよ。

3、「効果の出る求人広告」の仕掛け方

ということで、私がご提案する求人広告の仕掛けは2点。

  • 仕事の内容は、できる限り「一つにしぼる」べきです。
  • 職種名には「差別化された、自社だけの特別な、ニーズを満たせる情報」を入れましょう。

前回のマイナー性を高める動きと合わせ、この二歩目を踏み出すことで、
就業意欲の高い(=連絡がつきやすい)求職者からの応募が取りやすくなっていくでしょう。

 

とはいえ、人手不足が叫ばれる現在の日本においては、

「2職種で原稿を掲載したら予算オーバーだから現実的に難しい!」
「ほかの会社との違いを調べて、細かく言語化する時間がない!」
「特に差別化できる部分なんてない・・・考える暇もない・・・詰みました★」

なんて企業様がほとんどだと思います。

弊社では、他社状況調査から採用ターゲットのペルソナ設計、貴社強み・仕事内容の言語化といった、「オウンドメディアリクルーティング時代に対応していくための、貴社採用文化の醸成」を総合的にバックアップさせて頂けます。
コンサルフィーは無料ですので、お気軽にお問合せフォームよりご相談ください。


効果を出しているWeb求人広告におけるシンプルなルールのその②以降も、
またどこかで、お話できればと思います。

次回は
「クリック率を上げるためのノウハウは、YouTuberから学ぶこと。」
について配信予定です。

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