(10)「人の気持ちの読み取り方]【モニタリング力を磨く(2)】/社会人に求められるもう一つの能力「感情知能(EQ)」
![(10)「人の気持ちの読み取り方]【モニタリング力を磨く(2)】/社会人に求められるもう一つの能力「感情知能(EQ)」](https://www.jinjilab.jp/dcms_media/image/人の気持ちに鈍感.jpg)
人には、言葉で言うことと本心が違うことがあります。それに気づかないと、言葉を鵜呑みにして、相手の本当の気持ちに気づくことができません。その一方で、相手の本音や本心によく気づく人もいます。では何が違うのでしょうか。
◆人の気持ちをつかめない人の特徴
●言葉のニュアンス(語句や文章の言外に表わされた意味や話し手の意図)に気づかない
●相手のちょっとした表情の変化に鈍感
●人の言葉を額面通りに受け止め、真意を読み取ろうとしない
●自分の考えや気持ちを伝える方を優先してしまう
◆人の気持ちを敏感に察知する人の特徴
●言葉の微妙なニュアンスやちょっとした表情の変化も見逃さない
●言葉では表現されていない気持ちを理解しようとする
●本音と建て前を見抜く
●相手の気持ちを察する
■上手に人の気持ちを読み取れる人になるための習慣作り
(1)言葉の奥にある気持ちに注目する
ある夫婦の喧嘩
夫:「なんでもっと早く言わないんだ!」
妻:「言わなくてもわかって欲しかったのよ!」
まずは、人には言葉で言わない「気持ち」があるのだということを知りましょう。
(2)相手の言葉以外の要素(非言語的手がかり)にも注目しましょう。
言葉で言わない「気持ち」があることを踏まえて、人と接する時、相手の言葉以外の要素(非言語的手がかり)にも注目してみましょう。そのためには、表情やしぐさの変化を観察すること。言葉のニュアンスの変化を聞き漏らさないことです。
■人の気持ちに鈍感なひととの付き合い方
(1)気持ちに鈍感な人もいることを受け容れましょう。
気持ちを察して欲しい人、気づいてくれなくてイライラする人は、自分が察する習慣があるから相手にもそう望んでいることが多いようです。でも、すべての人が気持ちに敏感なわけではありません。しかも、鈍感な人が「悪い人」とは限らないのです。この人は言わないと気づいてくれない人なのだということに早く気づいて、自分とは違う行動習慣の人なのだと受け容れましょう。
(2)自分の本心を素直に伝えてみることです。
相手の気持ちを察してくれない、言葉で言わないと分かってくれないので、黙っていると自分の気持ちを理解してもらえません。「わかって欲しいこと」「して欲しいこと」「して欲しくないこと」などを思い切って打ち明けてみましょう。言いづらいこともあるかもしれませんが、大事な気持ちが「伝わらなくて誤解されたり、望みが叶わないよりはまし」と考えましょう。
ぜひ、今日からやってみて下さい。
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次回は「相手の立場で理解する」【共感力】です。