効果が出る求人広告の”視点”

貴社の採用が上手く行っていない理由は
「サイレント競合」のせいかもしれません。
人事ラボ編集部のパステル★大嶋です。
今回は元々の予定を変えて、人の入れ替わりが多くなる今の時期だからこそ知っておきたい「効果が出る求人広告の”視点”」について、採用マーケティングの中に長年籍を置く人間としての見解を交えつつ、お伝えしていければと考えています。
本日のキーワードは1つ。
「競合をどこに置くか」です。
1、効果出しの基本は「競合をどこに置くか」を考えること。
求人広告を出すにあたって重要な項目はたくさんありますが、
パステルが重視しているのは、競合他社の掲載状況です。
例えば、直近のタウンワークの掲載状況を見てみると、このようになっていました。
(「東京都内におけるタウンワーク掲載状況/令和4年12月19日時点」※自社計測による)
こちらは東京都内で掲載されたタウンワークの掲載本数をまとめたものになります。
見たとおり、飲食業の企業様のご掲載が3万5000原稿以上となっています。
皆さま、「飲食業界の企業様は、採用が厳しそうだ」と思われましたか?
実は、他業界の企業であったとしても、
この状況が、自社の採用効果に影響を及ぼすことが多いのです。
なぜ全く違う業界の掲載状況が、自社の採用効果に影響するのか?
それは、採用したい属性はどこの企業であっても変わらないからです。
皆さまは、広告会社の営業担当の方に、こんなお願いをしたことはありませんか?
「若手が欲しいんだよね。」
「近所に住んでる主婦(夫)が欲しいんです」
「業界は問わないが、接客経験がある方を募集したい」
恐らくですが、ほぼ全員の採用担当者さまが頷いた事かと思います。
ターゲットを広く取った、採用のしやすそうな条件ですよね。
ですが、他の業界の採用担当者さま方も同じ注文を、
広告会社さんにしているとしたら。
突然、まったく関係のない会社さまと
「若手」「近所の主婦(夫)」「接客経験のある方」
を取り合う事になるのです。
これが、以前からお伝えしている
「幅広くメジャーな誰にでも当てはまる」内容は、
「採用競合」が増える諸刃の剣
という事です。
これを避けるためには、
自社の欲しい人材のペルソナ設計をしっかり行う事が重要です。
具体的には、MUST/WANTの絞り込みを行うのが良いと思います。
「都内近郊で無形商材の営業経験のある、若手が欲しいんだよね。」
「近所に住んでる、飲食経験がある(できれば集団の給食製造経験がある)主婦(夫)が欲しいんです」
「(今回ついて貰う役職は、担当顧客を持って行う業務なので、コミュニケーション能力が高い方を採用したいので、)業界は問わないが、接客経験がある方を募集したい」
上記はあくまで一例ですが、
「競合他社が採用したい人材」と「自社が採用したい人材」の違いを明確にすることが重要です!
2、「効果の出やすい求人広告」を作るための考え方。
という事で、私がご提案する求人広告の仕掛けは2点。
- 出来る限りターゲットを絞り込み、具体性を深めましょう。
- 具体性を作るために、他社(=サイレント競合)との比較をしましょう。
この2つを意識するだけで、
競合が減り、見込化しやすい応募を獲得できるようになる可能性が高いです。
ただしそのために、以前ご紹介した3C分析で「フレームワークで他社サービス・他社の求人情報と自社のサービス・求人情報との比較をして」、「言語化した自社の強みと採用ターゲットの志向性とのすり合わせを行い」、ここからさらに「Indeed/求人ボックス/スタンバイの対策をして」と、前回まででお伝えしていた内容(https://www.jinjilab.jp/article/column/a40 をご参照ください)を行う必要があるので、やることはまだまだ盛り沢山なのです。。。
ひとりひとりが抱える業務量が圧倒的に増えてしまった、今の「労務集約型の仕事になりやすい時代」における、代理店を利用する大きなメリットの中の一つとして、
「業務量の問題/時間の問題で、自社で行う事の出来ない業務を、その道のプロに任せることが出来る」という部分にあると思っております。
コンサルフィーは無料ですので、お気軽にお問合せフォームよりご相談ください。
次回こそは
「Webコンテンツの今昔」
について配信予定です。